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素人だから言えることもある

佐々木氏のRTの誤解の構造

もともとは、こんなツィートだった。

政治記者が報じない方が法案はまとまるのではないか、と。「政治不信拡大の共犯者に私たちはなってはいけない」と毎日新聞論説副委員長。おっしゃる通り。/通る法案、通らぬ法案=与良正男 http://j.mp/pNfNuF
http://mobile.twitter.com/sasakitoshinao/status/99258572420026368
それが
私の発言じゃなくて毎日の論説委員が言ってる。RT @gary_PP: 国民の知る権利は?というか、そんなに新聞がお嫌いですか?報じなきゃダメでしょ?極論すぎる。RT 政治記者が報じない方が法案はまとまるのではないか/通る法案、通らぬ法案 http://j.mp/pNfNuF
http://mobile.twitter.com/sasakitoshinao/status/99269840111546369
それは私の発言ではありません。リンク先をちゃんと読みましょう。RT @fujii_toshiki: 「政治記者が報じない方が法案はまとまるのではないか」これは原因と結果を取り違えてますね.報道機関が国会を報道しなくなったら誰が政治を監視するのですか?
http://mobile.twitter.com/sasakitoshinao/status/99270301896015872
というRTになる。よく読めば、
「政治記者が報じない方が法案はまとまるのではないか、と。」の文章が「政治記者が報じない方が法案はまとまるのではないか」に変わっている。つまり、「、と。」が消えている。そうなると、佐々木氏が、このような印象を持った文になってしまう。そこで、毎日新聞の記事からそこにあたる文章を探してみる。
自嘲気味に言うと政治記者が一生懸命取材する法案ほど通らないということでもある。与野党とも注目されていると思うから安易に引き下がれない。仮に菅首相が改正障害者基本法を退陣条件の一つに掲げていたら、すんなり全会一致で成立したかどうかはわからない。もしかすると、私たちが報じなくなる方が与野党はまとまる気さえする。(毎日新聞8月3日 熱血!与良政談:通る法案、通らぬ法案=与良正男)
文章は難しい。「、と。」のあるなしで発言の主体者が変わる。

また、オリジナルの与良氏の文章にしてもそうだ。この引用した文章のみが独立してしまったら、与良氏の発言自体が誤解を生むかもしれぬ。そしてこういわれるのだ。

これは原因と結果を取り違えてますね.報道機関が国会を報道しなくなったら誰が政治を監視するのですか?
http://mobile.twitter.com/sasakitoshinao/status/99270301896015872
と。確かにこれは正論である。だがテーマはそこにはない。政局がらみの報道が、結局、法案に悪影響を与える。しかも、報道の一部が独り歩きして、誤解をまき散らす。応援していた法案が、政局に邪魔されて法案が通らない。政局を作ったのはどこか。政治家はもちろん、報道が加担していることも考えなければならないのだ。だから、与良氏はこう締める。
「またまた菅首相が居座り発言」といった報道がなお続く。もちろん、この停滞状況の一番の責任は首相にあるが、そんな記事を読めば読むほど「もう、たくさん」と感じる人は多いだろう。政治不信拡大の共犯者に私たちはなってはいけない。(毎日新聞8月3日 熱血!与良政談:通る法案、通らぬ法案=与良正男)
Twitterは、読まれるべき情報を広く拡散されるのには都合のいいツールだ。だが、そのことが新たな誤解を生む可能性もあることに気を付けなければならない。
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