夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

バラエティーとジョブズ

土屋氏が、「1000人が考えるテレビ ミライ」の中で言った言葉で、

要するにその時、その時にあるテレビバラエティーというものを、乗り越えよう、否定しよう、そうじゃないものを作ろう。ということがあったから、テレビバラエティーというのは面白いと言われてきたと僕は思うんです。(「NHK×日テレ60番勝負」T部長ムチャぶりの理由)

これって、モノづくりの精神に共通なのではないか。たとえば、スティーブ・ジョブズが、コンシューマの意見を聞かない事、

「顧客が望むモノを提供しろ」という人もいる。僕の考え方は違う。顧客が今後、なにを望むようになるのか。それを顧客本人よりも早くつかむのが僕らの仕事なんだ。ヘンリー・フォードも似たようなことを言ったらしい。「なにが欲しいかと顧客にたずねていたら、『足が速い馬』と言われたはずだ」って。欲しいモノを見せてあげなければ、みんな、それが欲しいなんてわからないんだ。だから僕は市場調査に頼らない。歴史のページにまだ書かれていないことを読み取るのが僕らの仕事なんだ。(ウォルター・アイザックソン著/井口耕二訳「スティーブ・ジョブズⅡ」講談社)( ジョブズ氏の最後の夢(ホームサーバの戦い・第102章 )

バラエティーだって、モノづくりだって、まだ見たこともないものを欲しがっているんだってことを忘れている。だから視聴者の言うことをそのまま聞いちゃいけない。もちろん、親たちはクレームをつけるだろう。それは、彼らが過去の番組を知っているから。だから、過去の番組と比較して否定する。また、ジョブズはこんなことを言う。

IBMマイクロソフトのような会社が下り坂に入ったのはなぜか。僕なりに思う理由がある。いい仕事をした会社がイノベーションを生み出し、ある分野で独占かそれに近い状態になると、製品の質の重要性が下がってしまう。そのかわり重く用いられるようになるのが“すごい営業”だ。売り上げメーターの針を動かせるのが製品エンジニアやデザイナーではなく、営業になるからだ。その結果、営業畑の人が会社を動かすようになる。IBMのジョン・エーカーズは頭が良くて口がうまい一流の営業マンだけど、製品についてはなにも知らない。同じことがゼロックスにも起きた。(ウォルター・アイザックソン著/井口耕二訳「スティーブ・ジョブズⅡ」講談社)( ジョブズ氏の最後の夢(ホームサーバの戦い・第102章 )

テレビ局も同じことが起こる。まず、視聴率であり、スポンサーだ。それを維持するために営業ががんばる。彼らは作り手ではなく受け手だから、どうしたって、作り手のモチベーションが下がる。成功した番組を否定するよりも、あの番組のようなものを作れという。結局、作り手は手を抜き、冒険を恐れるようになる。新しい番組で成功することよりも、失敗しないことを望む。

ブログパーツ

広告を非表示にする