夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

テレビ芸能

変化への抵抗~なぜ誰も希望を求めないか

TPP問題を見ていると、日本とは今の状態を変化させることになんと抵抗の強い国民性なのだと思う。前項福島漂流と日本沈没(悲しみが希望に変わるとき・3) で、 誰かが変革してくれるのを待っている間は希望が生まれない事を示している。 と書いたり、「NHK×日…

バラエティーとジョブズ

土屋氏が、「1000人が考えるテレビ ミライ」の中で言った言葉で、 要するにその時、その時にあるテレビバラエティーというものを、乗り越えよう、否定しよう、そうじゃないものを作ろう。ということがあったから、テレビバラエティーというのは面白いと言わ…

「制約こそチャンス」で乗り越えてきたバラエティーたち

制約こそがチャンスだ 前項「NHK×日テレ60番勝負」T部長ムチャぶりの理由で、土屋氏が語った言葉、 制約がいろいろあるって言われますけど、制約こそがチャンスだと僕は思うんですよね。 この言葉、どこかで聞いたような気がした。それは、「踊る大捜査線」…

「NHK×日テレ60番勝負」T部長ムチャぶりの理由

今回の「NHK×日テレ60番勝負」(2月2日・3日)の特番は久々に面白かった。特に、一連のNHK60周年記念番組の「1000人が考えるテレビ ミライ」(2月1日)が、テレビに対する視聴者のダメ出しの連続なのに対して、この「NHK×日テレ60番勝負」は、テレビ側が視聴者に…

「SMAP×SMAP」の謎(「新春TV放談2013」後半部分補足情報・7)

SMAPの語源については、ネットでいろいろ検索されているが、SMAP×SMAPという番組タイトルの理由についてはあまり知られてないようだ。「新春TV放談2013」に出演していた放送作家の鈴木おさむ氏の書いた「テレビのなみだ」(朝日新聞出版)にこうある。テレビ界…

「ザ・ベストテン」の謎(「新春TV放談2013」後半部分補足情報・6)

抜き書き「新春TV放談2013」後半部分(2) で登場した「ザ・ベストテン」の話題は次の2点。「ランキング方式」の謎と「生中継」の謎。「ランキング方式」の謎秋元康氏は、秋元 だから1回目の放送の時の会議が一番大変で、その週の一番売れている人たちが来る訳…

「たけしの欽ちゃん評」(「新春TV放談2013」後半部分補足情報・5)

前項「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の謎(「新春TV放談2013」後半部分補足情報・4) において、浅草キッドとの対談集「濃厚民族」(スコラマガジン)から引用したが、ビートたけし氏が萩本欽一氏についてどう考えているかの対談があり、これもまた興味深…

「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の謎(「新春TV放談2013」後半部分補足情報・4)

テリー伊藤とビートたけしの関係の謎大根仁 毎回、たけしさんとの勝負だったという話を聞いたことがあるんですが。テリー やっぱり、たけしさんは、あの当時、日本で一番シビアなバラエティーを見る人でも、ある訳じゃないですか。(中略)千原 これ、企画、バ…

「萩本欽一」の謎(「新春TV放談2013」後半部分補足情報・3)

(1)素人いじりの謎関根勤氏は、こう言う。関根 素人いじったのも、欽ちゃんが初めてじゃないですか?あの、「欽ちゃんのドンとやってみよう!」って(手を振り上げる)あるじゃないですか。あれ、3つ言うと、素人って、分かんなくなるんですって。「欽ちゃんのド…

「クジラ対シャチ」の謎(「新春TV放談2013」後半部分補足情報・1)

最近、抜き書きシリーズには、補足情報をつけてエントリーすることにしている。例えば、ドナルド・キーン氏は日本人の何に感動したのか(1) には、ドナルド・キーン氏は日本人の何に感動したのか(2)をつけ、出来るだけ資料を集めて後追い調査した。また、抜き…

抜き書き「新春TV放談2013」後半部分(3)

今後ヒット番組を作るには?千原 さあ、これまで、60年間のテレビを振り返ってきましたが、これからの時代、ヒット番組を作るには、どうすればいいのかという事で、非常に難しいですけどもね。秋元 さっきから、皆さんのお話を伺っていても、一番は、好きなも…

抜き書き「新春TV放談2013」後半部分(2)

大ヒット番組はこうして生まれた!千原 大ヒット番組はこうして生まれた!(拍手)NA まず最初は、第8位にランクされた萩本欽一さん。代表作「欽ちゃんのどこまでやるの!」で共演した関根勤さんに話を聞きます。関根 私は一応ね、3年ぐらい前に、「弟子という事…

抜き書き「新春TV放談2013」後半部分(1)

1月3日に放送されたNHKの「新春TV放談2013」にも興味深い話があった。特に後半のバラエティ制作者の裏話は、最近続けている日本のバラエティの歴史を紐解くヒントになるので何回かに分けて書き起こしてみたい。テレビ60年人気バラエティランキング千原ジュニ…

ハードは急速にコモディティ化する。問題は中身だ。

タブレットは、持ちやすく、より安く、多機能になるだろう。今まで、隆盛を誇ってきたアップルも一つの到達点を迎え、これ以上伸びなくなる。アップルはやがて、アップルなりのスマートテレビを始めるかもしれないが、それもまたアジアやアフリカの新興国に…

テレビのツィッターから批判しか聞こえないのはなぜ?

失敗者の声ばかり聞こえるツィッター最近、テレビのアプリにニコニコ実況がついているので、放送と一緒に見ている。視聴者がどのように見ているかわかるし、一人で見るよりも意外な情報が手に入るからだ。それでも意図した情報を手に入れることはあまりない…

「楽観バイアス」と黒澤明「生きものの記録」

ためしてガッテン!の「楽観バイアス」年末から新年にわたってWOWOWで黒澤明の全作品30本が放送される。夏にも放送されて何本か録画した。その中で12月30日に放送される「生きものの記録」をとりあげてみたい。この作品は、黒澤作品でも無名に近くほとんど知…

強いアメリカと強い日本

脱原発はなぜ選挙の争点にならなかったかわずか1年9か月前に起きた東日本大震災と福島原発事故は私たち日本人に、大きな苦痛をもたらした。地震と原発が重なった時、これほどの被害が及ぶとは思いもしなかったはずだ。ところが、総選挙の争点にはならなか…

ジャック・バウアー的家族論

このエントリーは、2010年10月に書いたジャック・バウアー的アメリカ正義論の2本目。2年ぶりに書いたのは、11月23日にWOWOWで「24 -TWENTY FOUR-」の第3シーズンの一挙連続放送が行われたからだ。連続して見ると、一つの特徴が見えてくる。ジャック・バウ…

抜き書き週刊フジテレビ批評「メディアトラブルとジャーナリズムのあり方」

最近連続してマスメディアの事件が連発している。僕は、このエントリーで、読売新聞のiPS細胞移植問題を取り上げた読売新聞「iPS細胞心筋移植」誤報の原因および日本のメディアがなぜ誤報の問題よりも犯人叩きが大事なのか、橋下市長と週刊朝日の問題を取り…

抜き書き「“混とん”に飛びこめ!MITメディアラボ所長 伊藤穰一」

10月3日に「クローズアップ現代」で“混とん”に飛びこめ!MITメディアラボ所長 伊藤穰一という番組が放送された。佐々木俊尚氏が、ネット上のあらゆるブログの中から選び出して紹介する人を「キュレーター」としているが、ここに登場する伊藤穰一氏は、異…

抜き書き「探検バクモン 愛と欲望のマンガ道」

9月19日にNHKで「探検バクモン 愛と欲望のマンガ道」を見た。かつて、爆笑問題が登場するこのシリーズでは、抜き書き・爆笑問題のニッポンの教養「TVはいつまで笑うのか・横澤彪」を書き起こしている。今回は、日本のマンガの歴史に対しての興味深い話があっ…

理屈は感情に勝てぬ(ネットによって加速される公私混同・3)

NHKスペシャル「出生前診断そのとき夫婦は」を見た。解説には、妊婦が必ず受ける超音波(エコー)検査。ここ数年その機械は飛躍的な進歩を遂げ、これまで‘生まれるまで分からない’とされてきた胎児の病気や障害が、詳細に分かるケースも増えてきた。更に、こ…

もっとパラリンピックに目を向けよう・2

これは、もっとパラリンピックに目を向けようの4年ぶりの続編。これを書いたのが、2008年の北京オリンピックの時だった。今回のロンドンオリンピックでも放送状況はあまり変わらない。毎日、NHK総合とEテレで45分だけダイジェストが流される。乙武洋匡氏がこ…

シャーロックとダークナイト・ライジングの奇妙な共通点(ネタバレあり)

ラストの墓石8月5日、BBCのドラマ「SHERLOCK」の第2シリーズの最終回「ライヘンバッハ・ヒーロー」を見た。ストーリーの元は、コナン・ドイルの「最後の事件」。原作のストーリーの結末は、その後の調査で、ホームズと教授は格闘の末に滝壷へ転落したのだろ…

探索・みずいろの手紙

みずいろの手紙は死者への手紙?歌手あべ静江は、7月13日靖国神社の「みたままつり」で歌った「みずいろの手紙」で号泣してしまったという。“お元気ですかそして いまでも愛していると言って下さいますか” 台詞を言い終え いつものように歌い出した… “みずい…

キャパシティの広い人を作る(日本人のキャパシティが落ちている・2)

最近、放送されているミステリー作品、NHK BSの「SHERLOCK 」や、映画「アンフェア」の雪平夏見、テレビ朝日「相棒」の杉下右京などを見ていると、彼らはチームワークなどよりも単独で行動する。雪平などは、仲間を信じていない。杉下は、警察仲間から、遠ざ…

「マイクロソフトSurfaceといえば」からの連想

マイクロソフトSurfaceといえばマイクロソフトがマイクロソフトSurfaceというタブレットを発表したそうだ。これまで「Windows」OSを搭載したハードウェアの提供をPCパートナーのみに頼ってきたMicrosoftが、ARMアーキテクチャ向けの「Windows on ARM」リリー…

ワイドショー手配写真一週間逮捕の法則

オウムの高橋容疑者が逮捕された。思えば、6月6日に報道された一枚の写真が、今まで手配された写真と全く違うことからだった。(なお、高橋容疑者の手配写真のみ右、他は左が手配写真) ワイドショーは一斉にこのことについて報道した。「走る爆弾娘」菊池直子…

抜き書き週刊フジテレビ批評「日本人社会の言論とマスメディア」

本日、フジテレビで放送された「新週刊フジテレビ批評」のクリティックトークに、「当事者の時代」の佐々木俊尚氏が登場し、ジャーナリストの江川紹子氏とともに約20分間討論をした。著書「当事者の時代」をテーマにネットとテレビの将来の在り方についての…

読売新聞「試写室」が日テレのCM手法を批判(なぜ、日本のテレビは貧しくなったか・4)

本日、1月27日の読売新聞「試写室」に、本日放送の「見破れ!!トリックハンター2〜世界の超能力・マジック・犯罪…禁断のネタバラシSP」のレビュー記事があった。その後段に、知的好奇心を満たす良い番組だと思う。それだけに、いいところでCMを入れる相…