夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

新聞

週刊朝日「橋下記事」検証を毎日「WaiWai」検証と比較する

昨日(11月13日)、朝日新聞出版ホームページに週刊朝日の事件についての検証が載っていた。(週刊朝日の橋下徹・大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解等について(1) 、週刊朝日の橋下徹・大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と…

週刊朝日の謝罪〜ジャーナリズムは官僚主義と矛盾する

週刊朝日の謝罪はあったが10月19日朝日新聞朝刊38面に、こんな記事があった。 朝日新聞出版が「おわび」 週刊朝日の橋下市長連載で 朝日新聞出版は18日、同社が発行した「週刊朝日」10月26日号に掲載された橋下徹・大阪市長に関する連載記事「ハシシタ…

読売新聞「iPS細胞心筋移植」誤報の原因

山中伸弥氏のノーベル賞受賞の話題に持ちきりの今に起きた今回の読売新聞の誤報は、なぜか日本テレビの「バンキシャ!」の事件を思い出す。これは、岐阜県庁裏金誤報事件と呼ばれ、 2008年11月23日の放送で、建設業者の男が出演し、岐阜県の土木事務所が架空…

新聞の中の「マジョリティ憑依」

今日の朝日新聞から今日、6月20日付けの朝日新聞を読んでいると、新聞の端々から日本人の持っている「マジョリティ憑依」が浮かび上がってくる。たとえば、1面は、「民主、党内調整打ち切り」「増税修正案、3党提出へ」 しかし、日本の政治家は相手を説得し…

「マジョリティ憑依」と週刊誌ジャーナリズム

週刊新潮・齋藤十一氏佐々木氏から、「みんなが」と勝手に「幻想の多数派」を代弁する人たちが増えている。/「マジョリティ憑依」が多すぎる - 夢幻∞大のドリーミングメディア http://bit.ly/M0uknO(https://twitter.com/sasakitoshinao/status/20942347591…

オープンとクローズ(ホームサーバの戦い・第115章)

独占と無料[お題]日本の家電不振の単純な原理で、僕はこう書いた。物が売れる理由は何か。そこでしか売ってないもの。同じような技術であれば、より安いもの。この2つしかない。「そこでしか売ってないもの」とは、独占のことではないか。一方、「より安い…

読者は感想を求めていない(映画から何を学ぶか・2)

感想を書かない理由前項「映画から何を学ぶか」で、僕は感想を書かないと書いた。普通のブロガーは、感想を書いている。読者が、感想を求めているときは、公開中のわずかな時期だ。1800円という映画料金に見合う映画かどうか評判を求めているときである。し…

朝日新聞は、今、何を考えているか・6(ホームサーバの戦い・第107章)

今朝、佐々木俊尚氏のツィッターを見ていると、こんな文章が朝日のTwitter連携、こちらに記事全文が。私の長いバージョンの談話も掲載されてます。/朝日新聞デジタル:記者、つぶやく つながる ツイッター開始、読者と対話 http://j.mp/zQaUpf(http://twitt…

朝日新聞は、今、何を考えているか・5(ホームサーバの戦い・第106章)

アサヒコム消滅1月18日、アサヒコムが朝日新聞デジタルに一本化された。ヘッドラインの見出しをクリックすると、いきなりログインページが出てくる。日経新聞のように、無料登録でいいのかと思って登録しようと思うと、結局クレジット情報が必要な購読契約ペ…

読売新聞「試写室」が日テレのCM手法を批判(なぜ、日本のテレビは貧しくなったか・4)

本日、1月27日の読売新聞「試写室」に、本日放送の「見破れ!!トリックハンター2〜世界の超能力・マジック・犯罪…禁断のネタバラシSP」のレビュー記事があった。その後段に、知的好奇心を満たす良い番組だと思う。それだけに、いいところでCMを入れる相…

検証なきメディアは価値がない(マスメディアは人から腐る・2)

ネット劣化は検証しない人が作る今回のエントリーは、久々にマスメディアは人から腐るの続き。このエントリーが、佐々木氏のツィートから始まったのと同様に、前項「佐々木氏のRTの誤解の構造」の印象から始めよう。この佐々木氏への反論は、リンク先も読ま…

佐々木氏のRTの誤解の構造

もともとは、こんなツィートだった。政治記者が報じない方が法案はまとまるのではないか、と。「政治不信拡大の共犯者に私たちはなってはいけない」と毎日新聞論説副委員長。おっしゃる通り。/通る法案、通らぬ法案=与良正男 http://j.mp/pNfNuFhttp://mob…

朝日新聞は、今、何を考えているか・4(ホームサーバの戦い・第82章)

これは、「朝日新聞は、今、何を考えているか」シリーズの第4弾である。(朝日新聞は、今、何を考えているか 朝日新聞は、今、何を考えているか・2 朝日新聞は、今、何を考えているか・3 )朝日新聞も有料電子版を計画東洋経済オンラインにこんな記事があった…

読者が賢くなると、マスコミがバカに見えてくる(マス消滅元年・3)

前項「マスから個人への動きは世界規模で起こっている(マス消滅元年・2) 」の最後に、新聞を比較する話を書いた。かつては、新聞を何紙も取る読者は、専門家を除いて大変少なかった。だが、インターネットによって、新聞の比較ができるようになった。すると…

2011年は「マス消滅元年」になるか

佐々木俊尚氏の「2011年新聞・テレビ消滅」からこの新書は、2009年6月に刊行されている。あと20日もたたないうちに、その2011年がやってくる。佐々木氏の「2011年新聞・テレビ消滅」のプロローグにこう書いてある。そして最初にまず言っておこう。 先に書い…

朝日新聞は、今、何を考えているか・3(ホームサーバの戦い・第79章)

新聞が電子コンテンツに変わった時からホームサーバのテーマになったこの「ホームサーバの戦い」シリーズで、新聞を取り扱うのもおかしいと思われる人がいるかもしれない。もちろん、最初の意図は、ゲーム機による映画配信の話だった。そもそも、ホームサー…

キュレーターの役割は考える読者を作ること

マスメディアが作った考えない人僕は、現代日本人の特徴を「三ない主義」として次の3つを掲げた。「対話がない」「考えない」「希望がない」(現代日本人の精神の貧困「三ない主義」)本来、テレビのある茶の間は家庭団欒の場であるはずなのに、会話がなく、い…

ポイント主義では、ミドルメディアは存在できない

マスメディアの限界10月18日、クローズアップ現代「電子書籍が「本」を変える」を見た。内容紹介としていつでも、どこでも、クリックひとつで読みたい本をダウンロードし、電子端末で読むことの出来る電子書籍。今、その市場に、日米の様々な業界から参入が…

地方民放抵抗の理由(ホームサーバの戦い・第72章)

なぜ、地方民放はネット配信を恐れるのか 前項「新apple TVとtorneに見る日米録画事情(ホームサーバの戦い・第71章) 」の中で、ただし、ネットで広く全国に配信すると、それまで全国放送を担ってきた各地の系列地方局が反発することから、人気の高い番組はな…

官僚も人から腐る

「郵便不正事件」から このエントリーは、「マスメディアは人から腐る」の続編である。「郵便不正事件」が結審した。官僚である検察が、官僚である厚労省幹部を裁く珍しい裁判である。そもそも「郵便不正事件」とは、 障害者団体が発行する定期刊行物を支援…

ブログと引用

引用の条件 現在、翼では、引用論が流行している。僕のエントリーは、引用の塊なので、参戦せざるを得ない。引用を調べてみると、その要件として著作権法において正当な「引用」と認められるには、公正な慣行に従う必要がある。最高裁判所昭和55年3月28日判…

なぜ、日本にジャーナリズムは根付かなかったのか

前項「ジャーナリズムの試練」で最後に佐々木氏の僕はこれから先の時代は、マスメディアも大企業もない世界になっていくんじゃないかとイメージしています。(まぐスベインタビュー)という言葉を引用した。どのようにしてマスメディアは消滅していくか、そし…

ジャーナリズムの試練

相撲界とマスメディア、なぜか似ている官僚組織 ついに、NHKが名古屋場所の相撲中継を中止した。そもそもの発端はなにか。 2010年5月20日、大相撲五月場所が開催されている最中に発売された週刊新潮(5月27日号)で、琴光喜が暴力団を胴元とするプロ野球を対…

朝日新聞は、今、何を考えているか・2(ホームサーバの戦い・第68章)

「紙からデジタルへ」ではなく、「紙もデジタルも」 朝日新聞は、今、何を考えているか(ホームサーバの戦い・第67章) では、佐々木俊尚氏のTweetを中心に小寺信良氏のブログを加えて、ライター側から朝日新聞のデジタル戦略について推測を交えて書いている。…

朝日新聞は、今、何を考えているか(ホームサーバの戦い・第67章)

サッカー・デンマーク戦を前にして、佐々木氏のTweetを読む 6月24日の夜、佐々木氏のTweetを読んでいると朝日新聞のWEBRONZAっていうのがスタートして私も執筆者に入ってるんだけど、ここ原稿料が1本1万円。おまけに月に何本書いても上限は2万円。有料サイト…

ブロガーのスキル

ブロガーと記者 「ブログとニュース、この相反するもの」を書いたが、それでは記者とブロガーのスキルについても考えてみた。おそらく記者はスキルが必要だが、ブロガーにはスキルが必要ないと誤解している人もいるだろう。スキルがあるからこそ、ブログは続…

ブログとニュース、この相反するもの

2007年に僕は、「記事にコメント、是か非か」というエントリーを書いている。 日本においても、ポータルサイトは独自の取材を行わず、各新聞社、通信社の配信されたニュースを流している。もし新聞社のウェブサイトにコメント機能がついたらどうなるか?新聞…

5/31以降のCNET Japanの読者ブログへの不安

読者ブログ欄が消えるわけではない snafkin7氏のブログ「スポンサー用のCNETリニューアル資料には、読者ブログは存続となっているのに、これってウソついていることになりませんか?こんなのダメですよ。」に載っていた朝日インタラクティブの2010年CNET Japa…

マスメディアの「マス」が消えるとき

「電子書籍の衝撃」を読む CNET Japanのαブロガーの佐々木俊尚氏が「電子書籍の衝撃」という本を出した。発売は4月15日なので、まだ発売されていない。ところが、何と中身を読むことができるのだ。しかも110円で。4月7日から14日までディスカヴァーデジタル…

朝日の社説から相対的貧困率を考える

朝日新聞社説「15.7%の衝撃—貧困率が映す日本の危機」から 11月4日の朝日新聞に「15.7%の衝撃—貧困率が映す日本の危機」という社説があった。 日本の相対的貧困率は、07年調査ですでに15.7%だったと長妻昭厚労相が発表した。約6人に1人が「貧…