夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

オンリーワンの時代

企業はなぜ、合併したり買収したりして巨大になろうとするのか。それは、トップになるほど、金が集まるシステムになっているのではないだろうか。当然、その金を求めて下請けが集まる。テレビの構造を通して、僕は日本の企業全体がそうなっているような気が…

ウソの限界

物語が一番面白いものは、ウソと事実が適度にかき混ぜられ、一見事実であるかのようなものである。かつては、オーソンウェルズの「火星人大襲来」、最近では「ダヴィンチコード」。後で客は「やられた!」と思い、拍手喝采を送るのだ。 しかし、やってはいけ…

テレビ人間論

僕たちは、親や教師、友達よりも長時間、テレビとともに育った。テレビに裏切られる人もいるが、テレビに出ることを夢見る人もいる。テレビに出る人には一つの特徴がある。それをちょっとまとめてみたい。 テレビを中心に生きていくと、人間が非常にテレビと…

u-Japan政策の理想と現実

総務省のu-Japan政策について竹田情報通信政策局長が2005年12月、こんな説明をしていたことがあった。 2010年までに国民の100%がブロードバンドを利用可能にする」というインフラ面の整備と、同時に「2010年までに国民の80%がICT(Information and Communi…

監視されることは信頼されないこと

前項「不二家は安全宣言が出た、テレビはいつ?」でテレビの監視機関が不可能に近い点を述べた。ある意味、視聴者全員が疑いの目を持って監視するということになる。 さて、監視しているから安全か?そんなことはない。僕は、「完璧な監視などありえない」と…

不二家は安全宣言が出た、テレビはいつ?

不二家は安全宣言を出した。もちろん、消費者の信頼はなかなか戻らないだろう。しかし、少しずつ回復していくのではないか。今回は不二家とテレビの信頼回復について考えてみよう。 中谷内一也氏の「リスクのモノサシ」(NHKブックス)を紐解いて考えてみ…

インターネットはテレビ局の解体を加速するか

「インターネットは隕石である」と言ったのはソニーの出井元会長だった。インターネットは、恐竜を滅ぼした隕石のように、産業界の姿を変える。新ビジネスが出てくる一方で、適応できない会社は滅ぶだろう。さらにブロードバンドネットワークも出現する。我…

テレビ局解体論

TBSの「人間!これでいいのだ」の打ち切りにつづいて、テレビ東京の番組「今年こそキレイになってやる!正月太り解消大作戦」の捏造が発覚した。 これは健康情報番組の捏造が日常的に行われている結果である。そこで総務省が放送法の改正を検討していると…

孤立するメディア・つながるメディア

メディアは本来、人間と人間をつなげる目的で作られた。ところがメディア自身の性質としては人間を孤立化に導いている。それは前々項の「平和だから命が軽い」に書いたことである。 すべてメディアに任せて人間が受動的になれば、人間は孤立化するのだ。その…

ネット小説「ぼくちゅう」が面白い

ブログ小説「ぼくたちと駐在さんの700日間戦争」が今、200万のアクセスで好評である。4月には書籍化され、さらに今年中にはゲームや映画化されるという。 物語は、現在40〜50代の世代が高校生の頃、ある田舎の町で悪戯グループ(20人近くの高校1,2年生)と駐…

平和だから命が軽い

前項「守るべきなのは自分の地位ではない」のコメントを書いて思ったことがある。なぜ「命を守る」の優先順位が後なのはなぜか。それは平和だからだと。 普通、このタイトルは逆だろうと思う。戦争状態では、いつ殺されるかわからない。緊張感を強いられる。…

守るべきなのは自分の地位ではない

最近の事件や事故、たとえば、古くは福知山の脱線転覆事故、耐震偽装問題、多発するいじめ自殺に対する校長や教師の対応、不二家の不祥事に対する社長の認識、「あるある大事典」打ち切りと関西テレビ社長の対応など、業界はさまざまだが、実は同じ構造を持…

テレビの魔力

2月12日のTBS『和田アキ子殺人事件』の犯人はみのもんただった。みのもんたのWikipediaにこんなことが書いてあった。現在のところ、 TBS では日曜日以外毎日生放送を持っている。このことから、毎日生放送をする為に「 アッコにおまかせ ! 」の枠を欲しがっ…

腐った饅頭は捨てるだけでよいのか?

「あるある」を打ち切ることは、テレビ局が「あるある大事典」を腐った饅頭だと思って捨てる行為に似ている。確かに、「あるある大事典」は香りもよく好評だったけど、中身は腐っていた。腐った「あるある」は捨てるべきである。そうすれば、他の饅頭は安全…

テレビ局の構造・触れてはいけない部分

「あるある」事件について2月5日、近畿の民放労連がこんな声明を出した。「準キイ局」と呼ばれる在阪局は、少数ながらもゴールデン・プライム帯で全国ネット番組を放送しているが、その大半は、出演者確保などの観点から東京で制作せざるを得ない状況にある…

「回転寿司番組」だらけのテレビ

「あるある打ち切りとその後」に書いたように、これからの健康情報番組は、今の製作体制では大変作りにくくなっていくことが考えられる。 その番組の検証が必要とされるならば、そんな手間のかかる番組など誰も作ろうとしないからだ。そうなると、どうなるか…

メディアが不安をあおる理由

(1)メディアは全体をまとめるのが苦手 柳沢発言の「産む機械」「2人が健全」や、村上被告の「聞いちゃった」発言、森元首相の「神の国」発言など言葉尻を捉えて報道する。(ムーブ2/1放送で政治家失言集をやっていたらしい >)「ねつ造の心理?退屈が怖い」で…

「にせもの」の時代から「つくりもの」の時代へ

去年、他のブログで「偽計に偽証に偽装に偽造」 「ニセかガセか」という文章を書いた。耐震偽装問題とニセメール問題である。ホリエモンの事件では「偽計」という言葉も登場した。さらに小泉元首相の「ガセネタ」なる発言もあった。 昨年は「にせもの」の時…

テレビは視聴者を信じない

関西テレビの千草社長が、「あるある大事典」について総務省に報告書を持って行った行動に失望したことがある。おそらくメディアに弱みを握られまいとしたのだろう。顔面蒼白のままその内容については一切語らなかった。僕は「この社長もか」と思ったのだ。 …

問題は「あるある」だけなのか。

関西テレビの千草社長が「あるある大事典」の捏造事件の報告書を総務省に提出したという。しかし、報道によれば、総務省はその内容に不満であるようだ。一方、一部の週刊誌(週刊新潮)がTBSの『人間、これでいいのだ』をTBSにも「捏造番組」!として…

だます側の論理、だまされる側の論理

前項「メディアは信じるものではない」で「あるある」騒動でだまされた方は、「あるある」教の信者と考えることもできると書いた。一方、だます方の論理は何か。それは、放送作家の高瀬某氏のブログが炎上したという記事がある。そこで、その内容から見てみ…

メディアは信じるものではない

以前書いていた 「メディアの法則」でこんなことを書いた。メディアは信じるものではなく比較するためにある。良書だけ読めばよい大人になるわけではないように、良質といわれるメディアでも比較するものがなければどこが良いのかわからない。さまざまなジャ…

Windows Vistaホゲタラ論

どろろの歌 (作詞 鈴木良武/作曲 冨田勲/歌 藤田淑子)を聞いていると、なぜか、マイクロソフトがWindows Vistaによって天下統一を目指している姿を思い浮かべた。アップルが家電に大きく方向を変え、パソコンOSはほぼマイクロソフトの天下である。赤い夕…

不適切な発想

柳沢厚労相の「女性は子供を産む機械」発言を聞いていて、変な言葉を思い出した。手塚治虫の「鉄腕アトム」の中にたびたび出てくる「ロボット(機械)だって人間だ」という言葉である。 手塚治虫の作品は、差別の問題をはらむ作品が多い。鉄腕アトムは、人間の…