夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ニュースがすべてボケになると、非常識なマスコミのみ生き残る

「総ツッコミ時代の原点はコント55号」 で、現代は総ツッコミ時代だと述べた。インターネットによって、人々が発言を始めると、そのネタにされるのがテレビで流されるニュースである。朝青龍も、さくらパパも、安倍首相もありとあらゆるものがネタにされる。…

「イノベーションのジレンマ」とソニー

ようやく、今話題の「イノベーションのジレンマ」(クレイトン・クリステンセン著/翔泳社)を読むことができた。 CNET Japanの記事「イノベーションのジレンマに陥る優良企業たち」によると本の中でChristensenは、競争力を維持し、顧客を重視し、研究開発へ…

映画盗撮防止法と国会質問

今日、8月30日より「 映画盗撮防止法」が施行される。これについては、すでに「著作権法の「非親告罪化」とアメリカ年次改革要望書」にこう触れた。 前項「オリジナルとメディア」で映画館盗撮防止法をとりあげたが、実はこの映画館盗撮防止法、国内の映画…

家内安全・家外安全(異文化文献録)

イギリス民話三匹のこぶた」(福音館書店版)は、わらの家・木の家・レンガ(石)の家を造った子豚の物語だ。わらの家や木の家を吹き飛ばす「狼の息」は、自然や犯罪の脅威ととらえることができる。すると日本の「木と紙で出来た家」は、西洋の「レンガで出来…

宇宙の創り方(異文化文献録)

帰りが遅くなって、満天の星空の中に自分がいることにふと気がついたとき、君たちはどんなことを考えるだろう。大宇宙の中のちっぽけな自分だろうか。地球に生まれ合わせた不思議さだろうか。人間はどこ(生前)から来てどこ(死後)へ行くのか。謎は深まる…

あそびのすすめ (異文化文献録)

All work and no play makes Jack a dull boy.「勉強ばかりで遊ばないと、ジャックは馬鹿になる」(奥津文夫ことわざの英語」講談社現代新書)このことわざを知って、日本には「遊び」を勧めることわざがないのに気がついた。日本では、「遊び」という言葉が…

「耕す文化」と「種まき文化」(異文化文献録)

「文化」という言葉くらい、わかったようでわからない言葉もない。あまりに幅広すぎて、漠然としているからだ。僕は「文化」とは「人間に関するすべて」だと考える。人間が生み出した「思想、道具、言葉」は、国により土地により当然異なる。それならば「文…

日本の正体(異文化文献録)

欧米人は、日本人の性格は謎だらけだと考える。(ジーラ・ジョンソン「アメリカ人の日本人観」サイマル出版会)心優しい民族だと思っても意外に残酷であったり、イエスといいながらノーだったり、まるで男を焦らす気まぐれな女のようだ。今回は「日本の正体…

青春とはなんだ?(異文化文献録)

青春時代が夢なんて、後からほのぼの思うもの 青春時代のまんなかは道に迷っているばかり…(阿久悠作詞「青春時代」)青春時代、楽しんでますか? でも、「青春」って何で「青い春」と書くのだろうか。そんなことを調べてみることにした。 まず、「青春」の…

時間が足りない(異文化文献録)

僕たちは、絶えず毎日の生活に追われている。学校に行き、会社に行き、食事をして、睡眠を取る。そして口にする言葉は、「時間がない」「暇がない」で、みんな忙しがっている。しかし、1日24時間は、古代から変わらないはずだ。なぜ、現代はそんなに「時間…

幸せになりたい(異文化文献録)

「ありがとうございました。幸せになります」(山口百恵「蒼い時」集英社)昔、こういって引退し、結婚した歌手がいた。彼女は幸福な結婚をしたという。「結婚は女の幸せ」という言葉もある。しかし、アメリカでは現在離婚率が50%に達しているという(NH…

学校なんて大嫌い(異文化文献録)

「学校なんて大嫌い みんなで命を削るから 先生はもっと嫌い 弱った心を踏みつけにするから」(堀尾輝久「教育入門」岩波新書)これはある中学生の遺書である。学校がつまらないと思ったことは誰でもあるはずだ。こんなときに、アメリカの学校では宿題も少な…

愛とLOVEの不思議な関係 (異文化文献録)

「やっぱり恋愛ってあるのねえ。そういう恋愛って、映画とかそういうのだけで、実際にはないと思っていたの。もしあったら、怖いと思ってたわ。なんだか、自分がなくなっちゃうみたいで」(山田太一「想い出づくり」大和書房) 愛ってなんだろう。「愛」はも…

テリヤキ・バーガーの思想(異文化文献録)

1960年代のマクドナルド首脳は「日本人は魚ばかりで肉を食べない」(当時のアメリカ人の常識!)から、まず日本人に「肉食」の習慣をつけなければと思い悩んでいた(ジョン・F・ラブ「マクドナルド」ダイヤモンド社)。現代のハンバーガーショップの盛況さ…

総ツッコミ時代の原点はコント55号

総ツッコミ時代とは 漫才にボケとツッコミがあることはご存知だろう。 ボケとツッコミ 2 名の演者は、ボケ役とツッコミ役と呼ばれる二つの役割に分けることができる。 ボケ役は話題の中で面白い事を言うことが期待される役割である。話題の中に明らかな間違…

アイボ版ロボット法考察

これは、トヨタにソニーのロボット技術を一部提供の記事で思い出した、「ロボット法考察」の採録である。 【Three principle of robotics・AIBOversion】「ロボット工学三原則・AIBO版」 AIBOを開発するにあたって、ソニーは、次のようなロボット三原則を定…

PS3のホームサーバ時代が始まった

今、ヨーロッパでゲームショーが開かれている。そこで、PS3、PSPのハード面での新たな発表がなされている。PS3ホームサーバ化計画SCEE、PS3のHDDにデジタル放送を録画する「PlayTV」を発表 欧州のデジタル放送規格であるDVB-Tに対応した、ダブルチューナ内蔵…

誰がアメリカに鈴をつけるか

8月15日の終戦記念日、テレビを見ていて、思わず想像してしまったことがある。NHKの「日本のこれから」、テーマは憲法第9条だ。護憲派は、憲法を変えると、アメリカの言いなりになるのではないかと恐れ、改憲派は、アメリカ製の憲法をやめて自主憲法を作りた…

パラマウントHD DVD単独化でやっぱり見えてきた米映画業界の戦略

CNET Japanのパラマウントとドリームワークス、HD DVDのみで作品を提供へなど、今日(8/21)のネットや新聞ではこのニュースが花盛りである。どうやら、HD DVD陣営はユニバーサル一社では保持できなくなってきたらしい。 本田雅一氏の記事「Blu-rayとHD DVDを…

欽ちゃんの決断(24時間テレビマラソン版)

NTVの24時間テレビに萩本欽一がマラソンで走っている。66歳の彼がなぜそんな無茶なことをと思う。「元気な欽ちゃんに会いたい」という彼の言葉があった。そういえば、かつて「欽ちゃんの決断」という文章を書いたことがある。これは、極楽・山本の事件の…

個人的データベースのすすめ

個人的データベースとは何か。 それは、その個人の独自な視点で集めた知識である。僕は、この読者ブログのエントリーでこの「個人的データベース」をもくろんでいる。ニュースは腐るが知識は腐らない。 このエントリーで扱うものは、主に「ネット・メディア…

ケータイの最終ケータイ?

「ネット利用はケータイが中心になる--モバイルに賭ける起業家たちの未来予想」によると、ケータイはパソコンを越えるという。ケータイはどんどん便利になっていく。ただ、日本国内だけなので、海外に輸出できない、かといってこれから国民が増えるわけでは…

阿久悠と山口百恵(2)「3つのアンチと美空ひばり」

芸能界には「魔」が住んでいるという、その「魔」の操り方しだいでは、世界を変えることすら可能であるという。そして、その世界を動かす新しい「魔」を常に探しているのが芸能界なのだ。アンチナベプロ=スター誕生「魔」は企業に宿ることもある。渡辺プロ…

コメンテーターになるな、クリエイターを目指せ

多くのブログを読んでいると、何が面白いのかわからないブログが多数存在する。たとえば、多くのリンク先しか紹介していないブログ。気の効いたコメントもなく、ただの感想だったりする。リンク数が多ければ、ランキング上位になるかもしれないが、本人は楽…

地デジが生まれた本当の理由(読者ブログ版)

政府と地デジチューナー 政府の情報通信審議会の答申「5000円以下の地上デジチューナー、2年以内に発売を」に対し、家電メーカーは難しいと返答したという。(IT media)あと4年でアナログ停波の期限がくるのである。メーカーとしては、できると返答すれば、た…

「スター誕生」裏読みタレント騒動史

このタイトルは、一見すると「スター誕生」のタレントが騒動を起こしたように読めるが、今回は、彼らは登場しない。あくまでも裏読みである。その内容については、次第に明らかにしていく。 前項「阿久悠と山口百恵」で「スター誕生」に触れたついでに、この…

阿久悠と山口百恵

作詞家の阿久悠氏が70歳で亡くなった。尿管がんが原因だったという。追悼番組がどこの局でも行われた。5千曲とも6千曲とも言われる歌の数々は当時のほとんどの歌手が歌っていることを意味する。しかし、なぜか山口百恵の歌っているビデオが登場しなかった。…

安倍と小泉、メディア選挙の成功と失敗

参議院選挙で大敗した自民党の敗因は何か。それについては、メディアで様々に論議されているが、メディアの特性を利用した『小泉劇場』の選挙と比較したものはあまり無かった。期待された安倍首相と期待されなかった小泉元首相 「政界のプリンス」と言われた…