夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

科学

抜き書き「ノーベル賞・山中伸弥 iPS細胞"革命"」(2)

<対談>国谷 iPS細胞を一緒に作られた高橋和利さんですか、高橋さんは先生に30年かかるかもしれないとずっと雇い続けてあげるから、やるっていうこの決意を持ち続けられたというのは。 山中 この実験、誰にしてもらおうかなと、思った時に、僕は高橋君、一番…

抜き書き「ノーベル賞・山中伸弥 iPS細胞"革命"」(1)

10月21日NHKでNHKスペシャル「ノーベル賞・山中伸弥 iPS細胞"革命"」という番組が放送された。解説は、今月8日、ノーベル医学・生理学賞受賞が決まった京都大学・山中伸弥教授。生命科学の常識を覆し、体のさまざまな組織や臓器になるとされる「iPS細胞…

理屈は感情に勝てぬ(ネットによって加速される公私混同・3)

NHKスペシャル「出生前診断そのとき夫婦は」を見た。解説には、妊婦が必ず受ける超音波(エコー)検査。ここ数年その機械は飛躍的な進歩を遂げ、これまで‘生まれるまで分からない’とされてきた胎児の病気や障害が、詳細に分かるケースも増えてきた。更に、こ…

人間、この不思議な存在

出産の困難さ海堂尊氏の「ジーン・ワルツ」を読んだ。主人公は帝華大学医学部産婦人科助教授の曾根崎理恵。大学では「発生学」を担当している。その講義の内容が興味深かった。理恵は黒板に向かって大きな丸を描いた。その円は正円ではなく、横長の楕円だっ…

「成功とは、意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである」

チャーチルの言葉映画「おかえり、はやぶさ」を見てきた。一本目の「はやぶさ/HAYABUSA」について書いた映画「はやぶさ」の「失敗は成果だ」という話、二本目の「はやぶさ 遥かなる帰還」について書いた「ボロをまとったマリリン・モンロー」に続く最後の三…

ボロをまとったマリリン・モンロー

映画「はやぶさ 遥かなる帰還」より 映画「はやぶさ 遥かなる帰還」を見てきた。はやぶさの映画は3本作られている。去年10月に公開されたFOX版「はやぶさ/HAYABUSA」、今回は東映版「はやぶさ 遥かなる帰還」、来月上映される松竹版「おかえり、はやぶさ」で…

NHK「ヒューマン」覚え書き

NHKスペシャル「ヒューマン なぜ人間になれたのか 第1集 旅はアフリカからはじまった」を見た。解説には、人間とは何か。人間を人間たらしていているものは何か。私たちの誰もが内に秘めている“人間らしさ”の起源を20万年という人類史のなかに探るシリー…

抜き書き「想像力が未来を拓(ひら)く 〜小松左京からのメッセージ〜」

クローズアップ現代で、11月24日に「想像力が未来を拓(ひら)く 〜小松左京からのメッセージ〜」が放送された。解説によると、「日本沈没」で知られるSF作家小松左京さんが7月に亡くなった。星新一や筒井康隆とともにSF御三家といわれ、膨大な知識と教養か…

アシモとアトム

ホンダは、4年ぶりにアシモの発表をした。今回は、原発事故対応のためのアームロボットも発表されたという。本田技研工業、および本田技術研究所は11月8日、研究開発中のヒューマノイドロボット「ASIMO(アシモ)」を4年ぶりに刷新し、発表した。新型ASIMOで…

映画「はやぶさ」の「失敗は成果だ」という話

映画「はやぶさ HAYABUSA」映画の話が続く。映画「はやぶさ」を見てきた。そのなかで気になった言葉がある。宇宙研を作った糸川英夫氏が、初期のロケット打ち上げの失敗の連続で、マスコミに「またも失敗」とあまりにも書かれるので、「失敗ではなく成果と言…

「猿の惑星」のもう一つの解(ネタバレあり)

「猿の惑星」の大いなる疑問映画「猿の惑星・創世記(ジェネシス) 」を見てきた。「猿の惑星」シリーズはすでに6作も作られている。このうち5作はストーリーがつながっている。そのストーリーをキネマ旬報10月号の作品評でわかりやすくかいつまんでいたので、…

ソフトバンクの300年後を想像してみる

なぜか似ているレイ・カーツワイルの説 孫正義氏のソフトバンク新30年ビジョンを見た。さすがに、2時間以上は、パソコンでは無理。30年ビジョンといいながら、なぜか話が300年ビジョンに。ソフトバンクは、将来、脳型コンピュータを売りたいと思っているらし…

見えないものが見える(電脳コイルからファンタジー・バーチャルを考える)

昨夜、久々に「BSアニメ夜話・電脳コイル」の再放送を見た(本編は未見)。電脳コイルとは、時は202X年、今よりもちょっと未来。子供達の間で“電脳メガネ”が大流行していた。この“電脳メガネ”は、街のどこからでもネットに接続し様々な情報を表示する機能を備…

バーチャルがリアルを破壊する

渋谷の火災救出男性「火薬調合で爆発」=2人死亡、5人重軽傷−東京・神宮前の火災、警視庁 横山さんはテレビや映画の特殊効果音などを手掛ける「ブロンコ」を経営。火薬類を扱っており、救出された際、「火薬調合中に爆発した」と説明。同署が詳しい経緯を…

ノーベル賞受賞者の嘆き〜40年前の「断絶の時代」を読む(2)

日本人のノーベル賞受賞者が相次いでいる。しかも、応用科学よりも基礎科学の分野である。受賞した理論はすでに何十年も前だというケースが多いのが不思議だ。最初のアイデアから考えるともっと長い。「断絶の時代」にはこんな文章がある。 今日、知識は速く…

インターネットと人類の縮退

ウェブの知識を世界中に ウェブの生みの親T・バーナーズ・リー氏、World Wide Web Foundationを立ち上げという記事があった。 ウェブの考案者であるTim Berners-Lee氏は米国時間9月14日、開発途上国にウェブを普及させ、オープン性を維持しようする取り組み…

地球温暖化ノアの箱舟論

洞爺湖サミットが続いているので、さらに妄想は続く。温暖化は神の怒り? 地球温暖化で何が起こるか。気温上昇による生態系の変化、砂漠化。そして北極やグリーンランドの氷が溶けることによる海面の上昇だ。海面が上昇すれば、当然陸地は減る。そこで思い出…

地球温暖化ゴミ屋敷論

北海道洞爺湖サミットでは、地球温暖化について話し合われるという。たまたま、ワイドショーでゴミ屋敷のニュースが流れたので、不謹慎ながらこの2つの話をくっつけて考えてみたい。CO2は空気中に捨てたゴミ 燃えるゴミはごみ焼却場で燃やされる。燃やされる…

右肩上がり信仰をやめよ

すべての偽装は右肩上がりから来ている あいかわらず絶えない食品偽装問題。ぼくは、「もったいない」と食品偽装で、作りすぎて売れないよりも、売れるはずなのに数が足らないのを恐れる。そのことはライバルメーカーの売り上げを増やすことになる。そのため…

環境番組の自己矛盾

テレビ朝日で「地球危機2008」を見た。今年は洞爺湖サミットで地球温暖化を取り上げるので直前に放送したのであろう。NHKもエコ問題に取り組むという。各民放もいっせいにとりあげ始めている。 しかし、どうしても違和感がぬぐえない。それは、24時間のチャ…

パッケージメディアの終焉・ある夢想家の悪夢

朝は、パソコンの前から始まる。別にテレビの前から始まってもいいのだが、テレビのニュースは、どこか操作されているような気がして参考にならない。ともかく、新聞が配達されなくなって、久しい。エコブームのさなか、新聞が大量に紙を無駄に消費している…

「人類Ver.2.0“サイバー・サピエンス”」は登場するか

「考える楽しみ・人間の進化とこれからの人類」に取り上げた 「この6つのおかげでヒトは進化した」 ( チップ・ウォルター著/梶山あゆみ訳/早川書房 ) の中で、現代人はやがてテクノロジーと融合した新人類がうまれるだろうと書いている。その名もホモ・サ…

考える楽しみ・人間の進化とこれからの人類

本を読んで考えることは楽しい。「この6つのおかげでヒトは進化した 」 (チップ・ウォルター著/梶山あゆみ訳/早川書房)を読むと、人間の進化の素朴な疑問とさらに多くのイマジネーションを触発させてくれる。親指の不思議 たとえば、手の親指。実は、親指…

技術の進歩は人間を幸せにしたか

技術の進歩はすばらしい。かつて年賀状は、町の印刷屋に頼むのが普通だった。パソコンが登場して、人々は、自宅で簡単にプリントした。今では、メールを使い、郵便局すら使わない。 大型機械ですらそうだ。どんなに素人でもマニュアルさえあれば、誰でも使え…

宇宙の創り方(異文化文献録)

帰りが遅くなって、満天の星空の中に自分がいることにふと気がついたとき、君たちはどんなことを考えるだろう。大宇宙の中のちっぽけな自分だろうか。地球に生まれ合わせた不思議さだろうか。人間はどこ(生前)から来てどこ(死後)へ行くのか。謎は深まる…