夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

忙しいことはそんなによいことか

VTR手法を持ち込んだ24時間テレビ 日本テレビの24時間テレビを見ていると、それぞれのコーナーの終わりにクライマックスが来るように、すべてのコーナーができていることに気づかされる。たとえば、マラソンがそうだ。あらかじめ、時間内に到着されるように…

私たちは、インターネットで引き起こされたパラダイムシフトの真っ只中にいる

2本のクローズアップ現代 8月26日のNHKクローズアップ現代「グローバル・インフレ”の衝撃〜転換する世界経済 日本は〜」を見た。解説にはこうある。 去年8月のサブプライム・ショックから1年、世界経済は危機に直面している。住宅バブルの崩壊が引き超…

ジャーナリズム幻想論

祭りのあと 北京オリンピックが終わった。閉会式の演出も開会式の演出と同じく、チャン・イーモウ監督であるという。チャン・イーモウといえば、「HERO」や「LOVERS」でワイヤーアクションを多用している。オリンピックの開会式や閉会式の演出でも、ワイヤー…

勝利の女神を追いかけるものたち

メディアとメダル テレビで金メダルを取ったソフトボールの選手たちがワイドショーに追いかけられていた。なぜ、同じ日に負けたサッカーのなでしこジャパンを追いかけないのだろう。おそらく、ワイドショーは両方の選手たちを取材しているはずだ。敗者の取材…

日本、スラム化の予感

賃金が上がらない 日経ビジネスオンラインにこんな記事があった。 賃金抑制はもう限界 2002年以降の景気回復で企業部門は大企業を中心に史上最高の利益を更新し、高収益、好決算を続けてきた。にもかかわらず、「賃金」の伸びがさっぱりだからだ。(賃金抑制…

モバイルインターネットはPCを救う?(ホームサーバの戦い・第21章)

Street Viewのあるケータイ グーグルのエリック・シュミットCEOは、こんなことを言ったという。 Google CEOのシュミットが予言,将来はモバイル事業がPC事業を上回ると(メディア・パブ8/16) GoogleがAppleに時価総額で追い抜かれた丁度そのタイミン…

選手を追い詰めるのは誰だ

アメリカメディアの意向 北島康介選手が金メダルを取った。しかし、決勝が北京時間の午前中だったのはなぜか。そして、バレーボール中継がいつも深夜なのはなぜか。YAHOO知恵袋 質問 水泳の北島選手が「明日の準決勝は午前中なので…」とインタビューに答えて…

未来は過去でできている

8月になるたびに思い出す言葉がある。ドイツの元大統領ヴァイツゼッカーの言葉だ。「罪の有無、老幼いずれを問わず、我々全員が過去を引き受けねばならない。全員が過去からの帰結に関わりあっており、過去に対する責任を負わされているのである。 過去に目…

北京オリンピック、日本のテレビを独占する

終戦63年目の終戦(敗戦)記念日。テレビ各局は、北京オリンピックに乗っ取られた。 NHKの総合テレビ、教育テレビ、BS-1、BSハイビジョン、日本テレビ、フジテレビ、TBS…、民放各局は有名人をキャスターとして北京特派員を送るが、流される映像はNHK BSと同じ…

現代社会に完全なプライバシーなどは存在しない

検索とStreet Viewとプライバシー GoogleMapのStreet Viewの訴訟の記事が載っていた。グーグルが裁判で反論、現代社会に完全なプライバシーなどは存在しない グーグルが提供している無料の地図情報サービス「GoogleMap」の付加機能の一つとなる「Street View…

オリジナルって何?

「日本にジャーナリズムが育たない理由」では、多くのブックマークをいただいた。ただ、気になったコメントがあった。「他人の文章を引用しただけ。自分オリジナルの考察はゼロ。これじゃ記者クラブの情報をそのまま垂れ流すマスゴミと同じですよー」(qrzap…

マスメディア・広告関係の皆さん、「日本にジャーナリズムが育たない理由」の反論お願いします!

前項「日本にジャーナリズムが育たない理由」は、本文にも引用しているとおり、「マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか」(日隅一雄著/現代人文社)を自分なりにわかりやすくまとめたものです。ただ、ぼくは業界関係者ではなく、日本のマスコミの構造は、…

日本にジャーナリズムが育たない理由

報道しないニュースが多すぎる たとえば、今回の毎日新聞の「WaiWai」問題がそうだ。7月20日に「おわび」が載っただけで、他の新聞は上っ面をなぞっただけ。インターネットを持ってない読者には、何があったかすらもわからない。 ぼくのエントリーでもまと…

毎日新聞もノスタルジア軍団だったのか?

新聞社がおびえるインターネット 佐々木氏のエントリー「毎日新聞社内で何が起きているのか(上)」の中で、毎日新聞はもとより、他紙の全国紙の記者がインターネットをおびえている様子が描かれている。「毎日の低俗記事事件をきちんと報道すべきという声は…

捏造はなぜ止まらない?

テレビの演出が捏造に変わるとき 「ねつ造の心理?退屈が怖い」でぼくは、今野勉氏の書いた「テレビの嘘を見破る」(新潮選書) を引用した。ある釣り好きな作家が、某国の幻の魚に挑むつり紀行番組です。幻の魚といわれるだけであって、なかなか釣れません。滞…

毎日新聞の「WaiWai」騒動は、新聞の「あるある大事典」2(佐々木氏のエントリーを分析する)

CNET Japanのαブロガー、元毎日新聞記者の佐々木俊尚氏のエントリー「毎日新聞社内で何が起きているのか(上)」が載っていた。そこで、毎日新聞の「WaiWai」騒動は、新聞の「あるある大事典」に続いて、再び「あるある大事典Ⅱ調査報告書」と比較してみた。…

究極のデジタルテレビ

究極のクイズ番組 前項「デジタル化は避けられなかったのか」を考えた時、デジタルテレビの究極な姿を思いついた。もともと、「放送=送りっぱなし」であった、一方的な伝達システムがインタラクティブになることである。受身で見ていた視聴者が積極的にテレ…

デジタル化は避けられなかったのか

歴史の大きなうねり 最近の一連のエントリー、「2011年テレビ滅亡論」「2011年問題の後に2012年問題もある地デジのトラブル」「誰も語らない地デジの歴史」などを読んで、ぼくをデジタル批判派のようにとられている人もいるかもしれない。しかし、ぼくの視点…

誰も語らない地デジの歴史

バラバラな放送規格 これは世界のデジタルテレビの分布図である。 国別の規格の採用状況(凡例最下の紫色は複数の規格の検討中または採用を表す) DVBDigital Video Broadcasting。欧州に於いて開発され、多くの国で採用されている。衛星用(DVB-S/S2)、ケ…

リアル社会のマクガフィン

映画のマクガフィン マクガフィンとは、アルフレッド・ヒッチコックが言い出した言葉である。マクガフィン(MacGuffin, McGuffin)とは、映画(スリラー・サスペンス物に多い)などの作劇上で、登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる、仕掛けの…