夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

2007-08-28から1日間の記事一覧

家内安全・家外安全(異文化文献録)

イギリス民話三匹のこぶた」(福音館書店版)は、わらの家・木の家・レンガ(石)の家を造った子豚の物語だ。わらの家や木の家を吹き飛ばす「狼の息」は、自然や犯罪の脅威ととらえることができる。すると日本の「木と紙で出来た家」は、西洋の「レンガで出来…

宇宙の創り方(異文化文献録)

帰りが遅くなって、満天の星空の中に自分がいることにふと気がついたとき、君たちはどんなことを考えるだろう。大宇宙の中のちっぽけな自分だろうか。地球に生まれ合わせた不思議さだろうか。人間はどこ(生前)から来てどこ(死後)へ行くのか。謎は深まる…

あそびのすすめ (異文化文献録)

All work and no play makes Jack a dull boy.「勉強ばかりで遊ばないと、ジャックは馬鹿になる」(奥津文夫ことわざの英語」講談社現代新書)このことわざを知って、日本には「遊び」を勧めることわざがないのに気がついた。日本では、「遊び」という言葉が…

「耕す文化」と「種まき文化」(異文化文献録)

「文化」という言葉くらい、わかったようでわからない言葉もない。あまりに幅広すぎて、漠然としているからだ。僕は「文化」とは「人間に関するすべて」だと考える。人間が生み出した「思想、道具、言葉」は、国により土地により当然異なる。それならば「文…

日本の正体(異文化文献録)

欧米人は、日本人の性格は謎だらけだと考える。(ジーラ・ジョンソン「アメリカ人の日本人観」サイマル出版会)心優しい民族だと思っても意外に残酷であったり、イエスといいながらノーだったり、まるで男を焦らす気まぐれな女のようだ。今回は「日本の正体…

青春とはなんだ?(異文化文献録)

青春時代が夢なんて、後からほのぼの思うもの 青春時代のまんなかは道に迷っているばかり…(阿久悠作詞「青春時代」)青春時代、楽しんでますか? でも、「青春」って何で「青い春」と書くのだろうか。そんなことを調べてみることにした。 まず、「青春」の…

時間が足りない(異文化文献録)

僕たちは、絶えず毎日の生活に追われている。学校に行き、会社に行き、食事をして、睡眠を取る。そして口にする言葉は、「時間がない」「暇がない」で、みんな忙しがっている。しかし、1日24時間は、古代から変わらないはずだ。なぜ、現代はそんなに「時間…

幸せになりたい(異文化文献録)

「ありがとうございました。幸せになります」(山口百恵「蒼い時」集英社)昔、こういって引退し、結婚した歌手がいた。彼女は幸福な結婚をしたという。「結婚は女の幸せ」という言葉もある。しかし、アメリカでは現在離婚率が50%に達しているという(NH…

学校なんて大嫌い(異文化文献録)

「学校なんて大嫌い みんなで命を削るから 先生はもっと嫌い 弱った心を踏みつけにするから」(堀尾輝久「教育入門」岩波新書)これはある中学生の遺書である。学校がつまらないと思ったことは誰でもあるはずだ。こんなときに、アメリカの学校では宿題も少な…

愛とLOVEの不思議な関係 (異文化文献録)

「やっぱり恋愛ってあるのねえ。そういう恋愛って、映画とかそういうのだけで、実際にはないと思っていたの。もしあったら、怖いと思ってたわ。なんだか、自分がなくなっちゃうみたいで」(山田太一「想い出づくり」大和書房) 愛ってなんだろう。「愛」はも…

テリヤキ・バーガーの思想(異文化文献録)

1960年代のマクドナルド首脳は「日本人は魚ばかりで肉を食べない」(当時のアメリカ人の常識!)から、まず日本人に「肉食」の習慣をつけなければと思い悩んでいた(ジョン・F・ラブ「マクドナルド」ダイヤモンド社)。現代のハンバーガーショップの盛況さ…