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素人だから言えることもある

確かに、革命家と詐欺師は似ているが(金持ち老人たちは・2)

池田氏のブログから

 今回のエントリーは、「金持ち老人たちはなぜ元気なおばさんに引っ掻き回されるのか」の第二弾。

 池田氏のブログ「貧困ビジネス」にこんなことが書いてあった。

最近はRSSリーダーとツイッターしか見なくなり、はてなブックマークもノイズを「非表示」にするとゴミが消えたので、全体状況はよくわからないが、5年遅れのリフレ論争は、まだ続いているようだ。特にきのう池尾さんにからんできた某ワーキングプアのつぶやきには、ちょっと考えさせらえた。

私、年収400万に満たないワープアです。そんなワープアにしてみれば、あなたや某氏みたいに豊かな生活している人がリフレ反対と言われても、金持ちが何言ってやがるとしか聞こえないです。もう、10年近く年収上がっていない。そんななかで勝間さんは救世主です。

まさに彼自身いうように、絵に描いたような「下流の貧乏人で低学歴なバカな人間のルサンチマン」である。彼はリフレの意味も知らないだろうが、そんなことはどうでもいい。それは「ワープアの救世主」が政府に提案した、彼らの不幸を一挙に解決する魔法なのだ。勝間氏のマーケティングは、貧困ビジネスとしては実に見事にターゲットを射ている。

 もちろん、「年収400万に満たないワープア」ということ自体、成り立たないのだが。ともかく、勝間氏を「ワープアの救世主」としていることは、興味深い。というのは、前項「金持ち老人たちはなぜ元気なおばさんに引っ掻き回されるのか」でも、
それよりも、この勝間和代女史というあまりにもタフな存在と、百戦錬磨の池田信夫氏との組み合わせだ。たとえると、勝間女史という元気なおばさんは、革命家であり、池田氏という金持ち老人は既得権者とも読める。既得権者は、自分の存在を脅かされる革命を恐れる。だから、そんなことをされたらとんでもないことだという。
と書いたとおり、勝間氏=「ワープアの救世主」=「革命家」である。革命は虐げられた国民を解放する。だが、その分、既得権者の権利を剥奪することになる。今までの状況では、既得権者の力が強いため、ワープアの声が抑えられてきた。だが、次第に不満は高まり、ワープアの声が抑えきれないほど高まると革命家が出現する。

その革命家は詐欺師ではないのか

 次に問題になるのは、その革命家の方法が正しいかどうかだ。結婚詐欺が容易に成り立つのは、結婚が非常に個人的な問題だからだ。相談する相手がいなければ、本人の感情次第である。同じようにワープアが集団で怒りなどのひとつの感情にとらわれてしまうと、冷静に判断することができず、暴動を誘発する。そうなると、多くの国家がそうであるように、軍隊が鎮圧に駆り出され、国家は騒乱状態になる。人々は、ますます政治不信になり、国から逃げ出すことになるだろう。

 必要なのは、そこまで行く前に、政労使間の緊密な話し合いである。詐欺師ではなく、革命家であることを自己証明するために、革命家はこの三者の間を取り持つ必要がある。ところが、問題なのは、既得権者に危機感がないことだ。そのため、貧困率が高まるが、有効な手段が打てないでいる。人々は、不安に打ちのめされながら、現状にしがみついている。だが、決して、現状が永遠に続くことはないはずなのに。ブログパーツ