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素人だから言えることもある

ショールーミングの先にあるもの

朝日新聞8月24日の記事で、ショールーミングという言葉を初めて知った。

ショールーミング〉 消費者が店舗に出かけて商品を検討したあと、購入せずにネット通販で購入する行動で、米国での造語。実際の店舗がショールームのように利用されるため、こう呼ばれる。スマートフォン(多機能携帯電話)の価格比較アプリも広がり、店舗で商品のバーコードを読み取るだけで、その場で簡単に価格を比べられる。(店で品定め、購入はネット 米小売り悩むショールーム化)
店でスマフォをかざし、その商品の価格を調べてネットの方が安ければ、そちらを買う。賢いと言えば賢いが、店の方から見れば、とんでもないことだ。ネットの販売店は、無店舗ゆえに商品価格を最低限に落とすことができる。アマゾンが安売りできるのは、無店舗だからである。この対策には、ポイントをつけるとか、サービスを充実させる、その店でしか販売しないものを作るなど考えられるが、しょせんは応急策。ZAKZAKによると、
 大再編を引き起こす要因として鈴木氏が挙げるのが、アマゾンなどインターネット通販の脅威だ。「米国では量販店で商品を見て価格の安いネットで買う消費者が増えている。量販店は“ショーウインドー化”してしまい、最大手のベストバイも経営が苦しい」と鈴木氏。日本でも同様の事態になる可能性があり、量販店がネットの価格に対抗するには、さらに規模を大きくする必要があるというわけだ。(“家電量販店”再編の真相…最大の敵はアマゾン!)
この動きが極端になれば、家の近くにはやがて商店街がなくなり、配送業者が道路を行きかうだけになりかねない。一軒一軒の家電製品は充実しても、商店がないため、商品を介しての店員とのやりとりがない。町は寂れ、しゃべる相手はiPhoneのsiriだけなんてこともありえないとはいえない。
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