夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

ブログと報道

 日本のブログの投稿数が世界一だという。

 最近、こんなことを考えている。マスメディアとミニメディア。マスメディアは不特定多数に向かって、発言する。普通、これを報道という。ブログのような個人のメディアは、それに対して、口コミに近い。しかし、報道とブログの立場が逆転しつつあるのではないか。

 報道の多くは、記者会見を通じて行われる。ところが、最近、記者会見を開かず、個人的なブログで発表されることが多くなった。特に、芸能問題ではそのケースが増えているように思われる。そうなると、芸能記者たちは、常にタレントのブログに目をこらさなければ、仕事にならない。これでは、一般読者と条件が同じになり、わざわざ芸能週刊誌を買う必要がなくなる。

 さらに、報道のスピードが違う。情報がいきわたってから、新聞や週刊誌に載るのでは遅くて見ていられないのだ。どうすれば、売れる価値ある報道ができるのか。

 僕は「無料の知識と有料の知識」で、こんなことを書いた。

たとえば、新聞メディアがそうだ。新聞はインターネットで新しいニュースを流している。しかも無料である。ニュースを報道するには、かなりなコストがかかる。そのコストは、新聞を購読している読者の新聞購読料と広告とで成り立っている。したがって、同じニュースであっても、インターネットでは無料になり、新聞では有料となる。もし読者が一斉に、インターネットでニュースが見られるから、新聞は要らないと言い出したらどうなるか。新聞はインターネットのニュースを有料にできるのだろうか。(もちろん、新聞各社は過去の新聞データをデータベース化して有料化している。でも、新鮮なニュースが無料で、古いニュースが有料なんてやっぱり変だ。)
 もちろん、ジャーナリストの言葉と、ブロガーの言葉は違うだろう。一方は金を取り、一方は無料だ。しかし、ニュースとして流された瞬間、その言葉はブログに引用され、有料の言葉も無料の言葉と同価値になる。

 報道がそれでも生き延びるには、価値あるニュースを作るには、ブロガーよりも優れたニュースを作るにはどうすればいいのだろうか。地方紙の盗作をする不祥事が相次ぐ報道関係者に問いたい。
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