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アップル・マイクロソフト、日本国内の映画配信始まる(ホームサーバの戦い・第78章)

なかなか映画配信が進まなかった日本でも、いよいよ映画配信が本格化してきた。AV Watchにこんな記事が出た。

アップルは11日、日本のiTunes Storeにおいて映画の販売を開始した。これにより、日本でもiTunes Storeで購入した映画を、iPhoneiPadiPod touch、Mac、Windows PCなどで楽しめるようになる。また、小型のセットトップボックス(STB)「Apple TV」も国内で販売開始。価格は8,800円。
映画コンテンツを提供するのは、20世紀フォックス、パラマウント・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・スタジオ、ワーナー・ブラザース、ユニバーサル・ピクチャーズなどのハリウッドの大手スタジオ5社と、アスミック・エース・エンターテインメント、フジテレビ、角川映画、日活、松竹、東映といった日本のコンテンツ・パートナーが6社で、合計11社。各社から合計1,000本以上の映画が提供され、HD/SD解像度でレンタル、もしくは購入できる。(アップル、日本国内でiTunes Storeの映画配信を開始 −HD/SDでレンタルは200円から。Apple TVも発売)
当然、これらのコンテンツにはソニー系は含まれない。米Apple iTunes カナダ & アジア太平洋地域担当シニア・ディレクター ピーター・ロウ氏のインタビューでは、
もう一点気になる点は、Appleのコンテンツパートナーとの連携の方針。例えばiTunes Storeの音楽においてはソニー・ミュージックの楽曲は配信されておらず、本日の映画の発表においてもソニー・ピクチャーズは入っていない。Appleとしてなにか特別な方針はあるのだろうか?

ロウ:一緒にやりたいというパートナーさんは歓迎です。基本的には、同意書を結び、デジタル化して納入していただくだけで、デジタル化のための変換サービスなども提供しています。確かに現在のiTunes Storeには、ソニー・ミュージックは入っていません。映画についても同様です。しかし、もし入っていただけるのであれば、歓迎したい
(iTunes映画配信開始。「1,000本は始まりに過ぎない」−Appleに聞く。「ソニーが参加するのであれば歓迎」)

また、マイクロソフトXbox360対応の映画配信が、2010年11月1日より始まっている。
マイクロソフト株式会社 (本社 : 東京都渋谷区) は、Xbox 360® 用のオンラインサービス Zune® ビデオのサービスを、本日 2010年 11月 1日 (月) よりXbox LIVE® にて開始しました。また、同サービス向けに、ワーナー・ホーム・ビデオ & デジタル・ディストリビューション (以下 ワーナー・ホーム・ビデオ)、Metro-Goldwyn-Mayer Studio Inc., (以下 MGM) 社、20th Century Fox Home Entertainment (以下 20th Century Fox) 社 の 3 社が動画作品を提供することを新たに発表しました。
Zune ビデオの国内におけるコンテンツ提供企業にワーナー・ホーム・ビデオ、MGM 社、20th Century Fox社の 3 社が新たに加わります。本日発表した 3 社が加わることで、日本でのコンテンツ提供企業は株式会社バンダイチャンネル、ワーナー・ホーム・ビデオ、MGM 社、NBC Universal International Television Distribution、Paramount Pictures 社、20th Century Fox社 (50 音、アルファベット順) の合計 6 社となります。
Zune ビデオで配信される映像作品は、Xbox LIVE で提供中の他のコンテンツと同様に、マイクロソフト ポイント (MSP) で決済されます。作品はレンタル形式で提供され、映画コンテンツの一般的な価格帯は、210〜280 MSP (SD映像)、350〜420 MSP (HD映像) となります。レンタル作品は、ストリーミングの場合、初回の再生開始から24時間以内であれば、繰り返し視聴できます。ダウンロードでレンタルをする場合には、ダウンロードしてから14日以内であれば再生開始が可能で、ストリーミングと同様に初回再生から24時間以内に視聴が可能です。(Zune® ビデオ、本日より Xbox LIVE® にて国内でのサービス提供開始)
僕は、このホームサーバの戦いシリーズでは、主にゲーム機をSTB(セットトップボックス)にするタイプに注目してきた。このシリーズで言うホームサーバとは、テレビとインターネットに繫がれる機器であり、膨大な販売台数を誇るゲーム機器がそれに適しているからだ。それぞれのゲーム機器は、独自のネットワークを使って「デジタル時代の覇者」を目指している。さて、アップルとマイクロソフトが日本国内で始まったこの機会に、過去のエントリーから、改めてソニーと任天堂の動きも参考にしてほしい。

PSN(プレイステーションネットワーク)では、昨年の12月から映画配信が始まっている。僕は、ハリー・ポッターがWiiとPS3で配信された日(ホームサーバの戦い・第40章) において、任天堂とソニーの映画配信を比較している。

また任天堂の映画配信についても任天堂自らが、映像配信に力を入れてきた(ホームサーバの戦い・第38章)で、「みんなのシアターWii」(富士ソフト)と任天堂自身が手がける「シアターの間」について述べている。「みんなのシアターWii」は2009年1月、「シアターの間」は2009年11月から始まっている。

2009年は国内のメーカーであるソニーや任天堂、2010年はアップルやマイクロソフトが映画配信を始めたことになる。それぞれ、特徴が違うのでそれを比較するレビューがネットにやがて載ってくるだろう。また、比較的割高なので、競争することでコンテンツが割安になる事を期待したい。
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