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素人だから言えることもある

2011年問題の後に2012年問題もある地デジのトラブル

東京スカイツリー2012年春運用開始

 2012年に墨田区に完成する東京スカイツリー、その目的は、
地上波デジタル放送と東京スカイツリーの役割

関東地方の地上デジタル放送は2003年12月より放送が開始されておりますが、都心部に林立する200m級超高層ビルの影響を受けにくい600m級の新タワーからの送信が望まれています。

新タワーに移行すると、地上デジタル放送の送信高は現在の約2倍となりますので、年々増加する超高層ビルの影響が低減できるとともに、2006年4月に開始された携帯端末向けのデジタル放送サービス「ワンセグ」のエリアの拡大も期待されているところです。

また、災害時等の防災機能のタワーとしての役割も期待されています。そこで、民放5社とNHKは、この重要な役割を担う新タワーの建設地として、「墨田区押上・業平橋地区」を最終決定し、600m級のテレビ塔からのデジタル放送に向けて準備を進めることになったのです。

ところが、問題なのは、タワーが港区の東京タワーから、墨田区に移ったため、地デジのアンテナをそちらに向けなくてはならなくなったこと。

時期の問題

 東京スカイツリーのWikipedia にはこうある。
2011年は地上デジタル放送への移行の最終期限であり、大部分の視聴者はそれ以前に移行する。大部分の視聴者が現タワーにあわせて地上デジタル放送に移行した後に送信場所を変更するというのは、タイミングとして望ましくない。また逆に送信場所変更を見越して地上デジタル放送への移行を遅らせる視聴者が出て、スムーズな移行を阻害する恐れもある。

新タワーへの移行を行うのであれば地上デジタル放送が首都圏で開始された2003年までに新タワーを完成させデジタル波は新タワーからアナログ波は現タワーから送信することで視聴者が送信場所変更への対応とデジタル化への対応をあわせて行える環境を整え、スムーズに移行できるようにすることが望ましかったとの指摘がある。

費用の問題

 「2011年テレビ滅亡論」の追記でとりあげた小寺氏のブログ「MIAUアンケートとフィンランド事情」には注目すべき記述がある。
日本でも、生活保護世帯に無償で配るべきという意見は出ているが、このシンポジウムで僕が問題提起したのは、受信に関わるインフラコストである。

以前自前で地デジアンテナを立てた話をここでも書いたと思うが、UHFアンテナの設置にはだいたい3万5千円から4万円かかる。しかも1回立てたら終わりというわけではない。

2012年には新東京タワーから電波発信が始まるので、今度はそっちに向けてアンテナを向け直さなければならない。普通の人はアンテナのRFを測定しながら角度設定するなどということはできないから、また業者を頼むことになる。人一人屋根に上げると、やっぱりそこでも2万円前後の費用がかかるだろう。

難視聴エリアの問題

 ポチは見た。「続・地デジに踊らされるな!」では、
それに加えてさっきの難視聴地域の問題だ。当然、難視聴地域ってのは、電波を出すタワーの位置によって変わってくる。…ということはだ、今は地デジが見られるのに、場所によっては新東京タワーになると難視聴地域になってしまう(見られなくなっちまう)場所も存在するんだ
「ええ〜っ、それもまたまた大変だワン!」

それもまた大変な話だ。だって、東京タワーのときはテレビが見られたのに、新しいタワーで見れなくなるなんてさ。

さらに話がややこしくなるのはな、今、東京タワーの地デジ電波に合わせて難視聴エリアの問題を解決している人たちにとっては、新東京タワーになるとそれらは全部白紙に戻ってしまう。

2012年になったらそんな対策をやらなくてよかった場所ってのも生まれてくる。結局、色々苦労したのにまったく意味がなかったものになる人もいるんだ。相当馬鹿げた話だろう? 


今、せっかく地デジの機械を買って、色々な労力をかけて難視聴を解消してるっつーのに、新東京タワーになると全部リセットして考えなおさなけりゃいけなくなっちまうんだから、、、そ〜んな馬鹿げた話があるかいっ!

これらの難関を越えて、私たちは、地デジを見るために、頑張らなくてはならない。それとも、ゲーム機や映画のダウンロード受像機にしてしまうか。どうする、視聴者? そして、どうする、テレビ局?
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