夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

格差社会

亀井さん、文句を言う相手、間違っていませんか?

こんな記事を読みました。 亀井静香金融・郵政改革担当相は5日、東京都内の講演で「日本で家族間の殺人事件が増えているのは(企業が)人間を人間として扱わなくなったためだ」と述べた。その上で日本経団連の御手洗冨士夫会長と会談した際に「そのことに責…

新聞は引用の仕方でこんなに変わる

赤旗の記事からOECDの雇用アウトルック(見通し)2009を読む 9月19日の赤旗にこんな記事があった。貧困層の8割 ワーキングプア/OECD 日本に警告 日本の労働者の貧困は、先進国のなかでも深刻な水準にある—経済協力開発機構(OECD)は2009年の雇用見通…

民主党政権は何を壊すのか(「プロにお任せ」の時代は終わった・2)

政治のプロ、自民党・官僚への怒り このエントリーは「プロにお任せ」の時代は終わったの続編である。 民主党は衆議院選挙で308議席という歴史的大勝利で政権交代を達成した。民主党によれば、今までの自公政権は官僚に丸投げして国民のことを考えていなかっ…

生活と政治がつながるとき(福祉と政治・3)

かつて政治は生活と最も遠いものだった 今年の選挙はいつもとまったく意味が違う。かつての森首相ではないが、若者が「寝ていてくれ」ても、政治はそれなりに動いた。それは、若者たちが、会社員として企業に就職し、きちんと所得税を払うことで国は成り立っ…

8.15に考えた。「不幸の価値」を伝えること。

NHKの「東京カワイイTV」を見た。「カワイイ」とか「気持ちいい」ものは、世界中に簡単に伝わる。ところが、先ほどまで、見ていた「日本の、これから」のテーマは「核兵器」だった。その中で、広島被爆者の怒りが「日本も核兵器を持つべきだ」という主…

同一労働同一賃金の道(福祉と政治・2)

「福祉と政治、何が問題なのか、改めて考える。」の第二弾。今回は、ダイヤモンドオンラインの記事を参考にした。失業率14%時代が来る 日本の失業率は5.4%である。欧米の失業率が10%近いのに比べると、日本はこの程度で済んでいるのか、頑張っているなと…

福祉と政治、何が問題なのか、改めて考える。

ある全国アンケート今、日本中であらゆる面で崩壊の音が聞こえる。かつては、貧しくてもそれなりの仕事があり、それなりの夢が描けた。ところが、現在では、今の仕事がいつまで持つかわからず、そこを辞めたら、路頭に迷うのがわかっているからしがみつくし…

民主党マニフェストの危険度

製造業派遣禁止と最低賃金1000円の影響 僕は、別に民主党に政権交代するのはかまわないと思う。ただ、発表された民主党のマニフェストに一歩間違えたら、大変なことになる危険があるのに気がついた。民主党のマニフェストは、いろいろ間違いがあるが、雇用問…

働くことしか才能がない人々

「女性は産む機械」に並ぶ名言 麻生首相は、7月25日、こんなことを言ったという。麻生首相:高齢者「働くことしか才能がない」…会合で発言 麻生太郎首相は25日、横浜市内で開催された日本青年会議所(JC)主催の会合であいさつし、「元気な高齢者をいか…

最低賃金時給1000円の罠

民主党と社民党がマニフェストに「最低賃金1000円」を明記することになった。民主「最低賃金千円」、マニフェストに明記へ 民主党は10日、総選挙のマニフェスト(政権公約)に、最低賃金を全国平均で時給千円とする数値目標を明記する方針を決めた。低賃金…

日本人がどんどんダメになる

立花隆氏の嘆き産経ニュースに「話の肖像画」というコラムがあり、評論家の立花隆氏の「日本が危ない」というインタビューがあった。【話の肖像画】日本が危ない! 「このままでは日本はダメになる」。時の権力や巨大組織に徹底した取材で立ち向かい、日本の…

タレントは非正規、マスコミは官僚(ワイドショー化する日本・4)

テレビ局の正規と非正規 テレビ「大田総理と秘書田中」で、タレントの坂東英二氏が図らずも、「ここにいる(タレントは)全員非正規」と言った。確かに、テレビ番組を作っている人間のうち、正規社員はテレビ局の人間だけであり、ほとんどが非正規社員だ。タレ…

今、問われているのは人間らしい生き方だ

今、起こっている雇用の不安や少子高齢化の問題を一挙に解決できるのは、EUが奨励している「フレキシキュリティ」(「柔軟性」を意味するFlexibilityと「安定、保障」を意味するSecurityを掛け合わせた造語)だけである。たびたび話題になりながら、それが不可…

元旦の夜、竹中氏が語ったこと

元旦の夜、NHKスペシャル「激論2009 世界はどこへ そして日本は」という番組があった。日刊スポーツにその番組の解説があった。▽日本もチェンジ?▽対米追随やめるか?▽日本再生の戦略は?…竹中平蔵×金子勝×岡本行夫×山口二郎×八代尚宏×斎藤貴男×勝間…

2009年に日本の奇跡が起こる?

オランダの奇跡 政府の政策が、どうしても、企業に対して、失業者を出さないようにお願いするという感じであれば、来年の失業者は、もっと増えるだろう。8万5千という数どころではないはずだ。何しろ、非正規雇用者は、全労働者の三分の一、1700万人以上(…

大量消費時代の終わり

ビッグスリー破綻が象徴する低賃金=低コストの幻想 Tech-onに「米ビッグスリー没落の教訓」というコラムがあった。著者は、藤野技術コンサルタントの藤野 清氏。 驚いたのは,当時既に米国の製造業の凋落の兆しを感じたことだ。我々の機械の米国におけるアフ…

「非正規日本人の反乱」の答えを「暴動」にしなかった理由

僕は、最初「非正規日本人の反乱」の結論を暴動で収めようかと思った。しかし、日本人は、果たして、海外の人たちと同様に、暴動で自分達の怒りを表現するだろうかと思った。もちろん、ストライキとかデモとか、民主的な方法はいくらでもある。だが、それで…

非正規日本人の反乱

この物語は、ごく近い未来の話である。201×年、日本人は二つの民族に分かれた。50パーセントの正規雇用社員と50パーセントの非正規雇用社員である。前者を正規日本人、後者を非正規日本人と呼ばれる。正規日本人は、会社に忠誠を誓い、朝から晩まで長時間労…

壊れる日本人

タコの足と腐った饅頭 この数年の日本人の働き方がおかしい。前項「不満大国ニッポン」で思ったのは、日本人の誇りがどんどんなくなっているのではないかということだ。かつては、大多数が反対しても、勇気を持って発言すれば、少数でも賛同する人間がいた。…

忙しいことはそんなによいことか

VTR手法を持ち込んだ24時間テレビ 日本テレビの24時間テレビを見ていると、それぞれのコーナーの終わりにクライマックスが来るように、すべてのコーナーができていることに気づかされる。たとえば、マラソンがそうだ。あらかじめ、時間内に到着されるように…

日本、スラム化の予感

賃金が上がらない 日経ビジネスオンラインにこんな記事があった。 賃金抑制はもう限界 2002年以降の景気回復で企業部門は大企業を中心に史上最高の利益を更新し、高収益、好決算を続けてきた。にもかかわらず、「賃金」の伸びがさっぱりだからだ。(賃金抑制…

『誰でもよかった』犯人増殖する

八王子通り魔事件 再び、八王子に通り魔事件が発生した。<八王子殺傷>現場近くで包丁購入 「誰でもよかった 」 東京都八王子市の京王八王子駅ビル「京王八王子ショッピングセンター」で22日夜、「啓文堂書店」アルバイト店員、斉木愛(まな)さん(22…

「誰でも良かった」犯人は、誰でもなかったその他大勢の一人

6月8日の日曜日、歩行者天国の秋葉原で白昼堂々と通り魔殺人が行われた。(GIGAZINEなど)彼は25歳、派遣社員として自動車工場で働いていたという。しかし、派遣社員というのは微妙な職業である。社員ならば、その会社に所属することで、少なくとも自分は「何…

この国には希望だけがない

(1)奇妙なニュース 最近のニュースの北京オリンピック報道はなんだか変である。前半のニュースコーナーでは、北京オリンピックの聖火リレーの混乱を伝え、後半のスポーツコーナーでは、北京オリンピックに意気込む選手たちを伝える。これでは、視聴者も選…

偽装大国ニッポン

マクドナルドの店長が管理職でないという裁判が結審した。月137時間という、残業時間にもかかわらず、管理職ということで、残業代が支払われなかったという。このような裁判は、コナカ以来である。朝日新聞では、 判決は、管理監督者には重要な職務と権限が…

「ジャスト・イン・タイム」方式への疑問

トヨタ過労死裁判「責任感が強い人ほど長生きできない日本のシステム」でトヨタ過労死裁判を取り上げたが、その報道は、東京の全民放では報道されなかったという。 「トヨタ過労死事件 CNNほか海外メディアが注目も在京民放は無視、一貫して冷たいトヨタ」(…

2007年とは何だったか。そして2008年はどこへ向かうのか。

過去の経験が役に立たない社会 インターネットが普及するにつれて、本来限定されていた地域のみで成り立っている経済活動がより世界にグローバル化する。そのため、時間と距離が超越され、どんどん世界がフラット化し始める。そうなると、私たちは、コストカ…

SE出世すごろくとアフリカ版人生ゲーム

正月も近いので、双六と人生ゲームの話題をひとつ。 12月17日に「SE出世双六(すごろく)」というものが出たそうだ。CNET Japanにも「SE出世双六--ITSSに基づいたキャリアアップでSEの仕事を疑似体験」という紹介があった It media の「ストレス入院からITセレ…

働くも地獄、辞めるも地獄(さまよえる日本人論(6))

ワーキングプア 坂本多聞さんのブログ「ワーキングプア対策に「労働補助金」を」でNHKで放送されたのは知っていたのだが、昨日(12/18)に再放送され、見ることができた。内容に関しては、NHKスペシャル「ワーキングプアIII 解決への道」の感想に詳しく…

ケータイホームレス・さまよえる日本人論(5)

オランダの奇跡 「責任感が強い人ほど長生きできない日本のシステム」で述べたように、できる人間ほど過労死寸前まで働かせながら、一方では安定した生活ができない「ケータイホームレス」を生んでいる日本の就職環境は、あまりにも問題が多い。どちらのケー…