夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

映画

スター・ウォーズの「執着」について考える

ビッグス&ウェッジはFFにも登場 現在、NHKのBSハイビジョンで、スター・ウォーズを一挙6作放送されている。20日に放送されたエピソード4・新たなる希望は、1977年の作品だが、今回はデジタル・リマスターのHDリマスター版で、33年前の作品なのにエピソード1…

「踊る大捜査線」の作り方

「踊る大捜査線」はリアル警察物 映画「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツラを解放せよ! 」を見てきた。映画としては3作目。主人公の青島俊作はヒラから係長に進級した。パンフレットで織田裕二氏にこんなインタビューをしている。―――今回は青島が係長に昇進し…

ミッション・インポッシブル「ラビットフット」の謎

3月27日の土曜日、フジテレビで放送された映画「ミッション・インポッシブル?(M:I:?)」(監督J.J.エイブラムス)に「ラビットフット」なる犯人のほしがるモノが登場する。主人公はその妻の命を救うために、この「ラビットフット」を求めて物語が進行する。映…

カーリング「チーム青森」、北海道常呂町の奇跡

バンクーバーオリンピックのカーリングが面白い。「氷上のチェス」とも呼ばれるこの競技は、オリンピックの他の競技が体力勝負のアクロバティックな演技を要求されるのに対して、いささか地味だが頭脳を使った知性的な駆け引きが面白い。カーリングの歴史を…

映画「おとうと」に見る家族内コミュニケーション

賢い姉と愚かな弟 山田洋次監督の「おとうと」を見てきた。どんな家でも、親戚には必ずいる困った人。映画「おとうと」では、吉永小百合の姉・吟子と笑福亭鶴瓶の弟・鉄郎を中心に描かれている。愚かな兄と賢い妹の関係は、同じ山田洋次監督の「男はつらいよ…

アバターが象徴するリアルからバーチャルへの動き

ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」が、今までの最高興行収益であった、同じキャメロン監督の「タイタニック」を越えたそうである。もちろん3Dという特殊条件があったのも確かだが、キャメロン監督の考えている世界を、観客自身がアバターになったか…

テクノロジーの発達が人間を不幸にするとき

映画「サロゲート」から(ネタバレあり) 前項「メイド・イン・ジャパンの命運」からでは、日本のお得意芸の「ものづくり」のシステムが海外に広まったために、高コスト社会の日本ではかえって不振に悩む現実を考えた。このように、テクノロジーの発達が、か…

ゲームのような映画「AVATAR」考(ネタバレあり)

FF13が「映画のようなゲーム」(映画のようなゲームFF13考参照)ならば、映画「AVATAR」は、ゲームのような映画だった。アバターという言葉は、主にゲームで使われる。アバターとは、チャットなどのコミュニケーションツールで、自分の分身として画面上に登場…

映画のようなゲームFF13考

FF13は1本道? 12月17日に売り出されたファイナルファンタジー13が日曜日までに151万本売れたそうだ。ネットでは、1本道だとか自由度がないとか言われているが、当たり前のことである。なぜなら、FF13は地デジ化とハイビジョンのため(というより家電会社であ…

読む人が持ち帰るお土産は何か(知識を伝える・2)

「カールじいさんの空飛ぶ家」と「つみきのいえ」 このエントリーは、「知識を伝える」の第二弾。アニメ「カールじいさんの空飛ぶ家」を見た。ストーリーは、妻を失った偏屈な老人が、妻との約束を果たすために、自分の家とともに冒険に出るというものだ。な…

ハリー・ポッターがWiiとPS3で配信された日(ホームサーバの戦い・第40章)

みんなのシアターWii 2009年の12月2日は、シリーズ6作目の「ハリー・ポッターと謎のプリンス」のDVDとブルーレイが発売された。そして、この日は、Wiiの「みんなのシアターWii」とPS3の「PlayStation Store」で「ハリー・ポッター」シリーズが初めて配信され…

モーション・コントローラ(カメラ)戦争(ホームサーバの戦い・第28章)

マイクロソフトとソニーのモーション・コントローラ 6月2日からロサンゼルスで開かれているE3(Electronic Entertainment Expo)で、マイクロソフト、任天堂、ソニー・コンピュータ・エンタテイメント(SCE)の三社によるカンファレンスが開かれた。そこ…

人はなぜ、ダークサイドに惹かれてしまうのか・5

心の中のモンスターと小沢辞任 前項「人はなぜ、ダークサイドに惹かれてしまうのか・4」で、僕はFF(ファイナルファンタジー)7のバレットの言葉を引用した。「モンスターの巣は、おれの中にあるのかもな」 (野島一茂著「On the Way to a Smile-FINAL FAN…

人生はわからない(ベンジャミン・バトン名言集)

これは、別に「明日のことはわからない」にひっかけたわけではない。僕は、もともとこの映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を見る予定ではなかった。たまたま、予定した映画が、その上映館では夜でしかやっておらず、昼間の時間にこの映画が上映されて…

正義を振りかざすもの

映画「誰も守ってくれない」を見てきた。監督は、「踊る大捜査線」の君塚良一監督。プログラムの冒頭に、監督のメッセージがあった。いつから人間は、他者の痛みを感じないようになってしまったのでしょう。人の痛みを自分のことのように感じられなくて、人…

テロリズムと神、幕僚長の奇妙な思想

ドラマ「ブラッディ・マンディ」を見ていると、テロリスト集団が神の名を名乗っていることに気づいた。人間を裁くには、神の力が必要と考えているのだろう。オウム真理教でも、ポアという名で人の生死を裁いていることを思い出す。イスラム教にしてもキリス…

「あなたとは違うんです」首相の存在感

あなたとは違うんです大流行引退記者会見の福田首相の言葉をまとめてみる。 ——一般に総理の会見が、国民には人ごとのように聞こえるというふうな話がよくされておりました。今日の退陣会見を聞いても、やはり率直にそのような印象を持つのです。安倍総理に引…

リアル社会のマクガフィン

映画のマクガフィン マクガフィンとは、アルフレッド・ヒッチコックが言い出した言葉である。マクガフィン(MacGuffin, McGuffin)とは、映画(スリラー・サスペンス物に多い)などの作劇上で、登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる、仕掛けの…

映画とゲームの融合を予想する

映画とCGキャラ いわゆる映画を題材にしたゲームの話ではない。そんなものはいくらでも発売されている。映画のゲーム化の基本は、ゲーマーが映画の主人公になりきって映画の中のシーンを背景に活躍するというものである。しかし、それでは面白くない。たと…

黒いスピルバーグ

黒いスピルバーグの発見 インディ・ジョーンズ関連の資料を探していると、ユリイカ7月号に【徹底討議】黒いスピルバーグの映画史 アメリカ/映画の光と影/蓮實重彦×黒沢清という対談があった。映画評論家の蓮實重彦氏と映画監督の黒沢清氏との対談である。…

「宝物とは知識」インディ・ジョーンズを見て考える

かつて考古学者は冒険家であった インディ・ジョーンズ・クリスタル・スカルの王国を見てきた。その中で出てきたのが、「宝物とは知識」という言葉であった。エルドラドでも黄金都市でもない、金塊や財宝でもないのだ。 そういえば、最近の映画、歴史の中の…

黒手塚ワールド「MW」

「MW」の映画化 手塚治虫の漫画「MW」が実写映画化されるという。(映画公式サイト)eiga.comによれば、[eiga.com 映画ニュース] 「KIDS」「ただ、君を愛してる」の人気俳優・玉木宏が、手塚治虫生誕80周年記念作品として製作中の映画「MW ムウ」で初の悪…

マイクロソフトの変心とコンテンツ配信の時代

CNET Japanの「ゲイツ氏が語る「ソフトウェアがすべての中心となる」未来像(後半)」において--Blu-rayに一本化するというWarner Bros. Entertainmentの動きは、HD DVDの終わりを意味するのでしょうか。だとすると、それはMicrosoftにとって何を意味するの…

家電・コンピュータ業界がコンテンツの囲い込みを急ぐわけ

メーカーのコンテンツ争いCES で、映画などのコンテンツをめぐって提携が続いている。 松下電器=Googleインターネット対応プラズマテレビに、動画共有サイト「YouTube」とウェブアルバム「Picasa」にアクセスできる機能を搭載することを発表した。 アップル=…

ワーナーブルーレイ一本化とフォーマット戦争

AVウォッチによると米WarnerがBlu-rayに一本化。6月以降BDのみ発売−「消費者は明確にBDを選択した」というニュースがきた。 次世代光ディスクにおいて、Blu-ray DiscとHD DVDの2フォーマットを発売してきたWarner Bros. Entertainmentは4日(現地時間)、6月以…

今年のアメリカ年次改革要望書から

「著作権者たちのいらだち」で再び、「アメリカ年次改革要望書」を紹介したが、すでに今年の10月18日に最新の「年次改革要望書」が出ている。 まず「在日米国大使館」→「政策関連文書」→「経済・通商関連」→「規制改革」そこには2004年から2007年までの要望…

特撮がCGに置き換わるとき

「ウルトラマン」で有名な円谷プロが映像プロダクションの TYO に買収された。これからの TV シリーズは、ミニチュアによる特撮が CG に取って代わることになる。かつて、 CG の制作費が高くて、日本式のミニチュアや着グルミがコスト的に安かったからだ。現…

無謀な野望のナンバーワンか、負け犬の遠吠えのオンリーワンか、あなたはどちらを目指す?

「 ALWAYS続・三丁目の夕日 」 映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を見てこんなことを考えた。主人公の一人、茶川竜之介は、芥川賞を狙って小説を書くが、落ちてしまう。しかし、その小説が雑誌に載ったことで家族の絆を取り戻す。小説を書いている茶川にとっ…

映画盗撮防止法と国会質問

今日、8月30日より「 映画盗撮防止法」が施行される。これについては、すでに「著作権法の「非親告罪化」とアメリカ年次改革要望書」にこう触れた。 前項「オリジナルとメディア」で映画館盗撮防止法をとりあげたが、実はこの映画館盗撮防止法、国内の映画…

パラマウントHD DVD単独化でやっぱり見えてきた米映画業界の戦略

CNET Japanのパラマウントとドリームワークス、HD DVDのみで作品を提供へなど、今日(8/21)のネットや新聞ではこのニュースが花盛りである。どうやら、HD DVD陣営はユニバーサル一社では保持できなくなってきたらしい。 本田雅一氏の記事「Blu-rayとHD DVDを…