夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

2007-01-01から1年間の記事一覧

これからコンテンツの大戦争が始まる

CNET Japanの読者ブログ方式が大きく変わった。今までプロに依頼していた「CNET Japanブログ」と我々の「CNET Japan読者ブログ」が一体化されるという。CNET Japanから送られたメールにはこうある。 これまでCNET Japanでは、審査を経て一読者からブロガーと…

安心と安全は両立しない

最近、食の安全が問題となっている。古くは「雪印」「不二家」、最近では「白い恋人」「赤福」というように。今まで、これらのブランドは「安心・安全」のブランドだった。その「安心・安全」を揺るがすような事件が続発しているのである。そこには何があった…

事件は現場で起こっているのではない、閉鎖空間で起こっているのだ

「事件は会議室で起こっているのではない、現場で起こっているんだ」といったのは、「踊る大捜査線」の青島刑事だが、「現場」は事件の起きた場所であり、その「現場」をなくさなければ事件は防げまい。最近の事件や犯罪は、どうも「閉鎖空間」で起きている…

脳のメディアと身体のメディア・PS3とiPod touchの間

この読者ブロガーのエントリーの一番最初「脳化社会とWii」でこんなことを書いた。 「脳化社会」という言葉は養老孟司氏によって伝えられた。(中略)人間は進化するたびに自分たちに都合のよい社会に作り変えていく。人間は自然を避けて都市を作り人工物に囲ま…

セフィロス=ダース・ベイダー論

(1) FF7とスター・ウォーズ・なぜか似ている物語の構造 スター・ウォーズといえば、ジョージ・ルーカス監督の映画である。六部作あり、後半三部作 (4・5・6) の後に、前半三部作 (1 ・2・3 ) が作られるという不思議な構造をしている。さらに、小説やテレビ…

企業ブランディングと地域ブランディング

前項「アップル・ソニー・ディズニーの共通点」で、この三社の共通点として1.夢を語る人2.その夢を実現する人3.その夢に心酔する人々の三者が必要だと指摘した。もちろん、これはこの三社だけの問題ではない。成功した企業はいずれもが、この三者がうまく活…

アップル・ソニー・ディズニーの共通点

「ジョブズとソニー」に前会長出井伸之氏の「迷いと決断」(新潮新書)で、ソニーがアップルやディズニーを買収する話を紹介した。僕は、なぜかこのジャンルのまったく違う企業、どこか共通点があるのではないかと思った。そこで、三社の歴史や創業者の伝記を…

FF VIIとプレイステーション

9月20日に新型PSPが発売された。その一週間前に発売されたのがスクウェアエニックスのクライシスコアファイナルファンタジーVII(CCFF VII)である。このCCFF VIIは、10年前の1997年1月31日に発売されたファイナルファンタジーVII(FF VII)のストーリーの7年前…

安倍さんの世界

安倍首相が辞任した。思い出すのは、精神科医の岡田尊司氏の「誇大自己症候群」という言葉だ。(1)自分のこと、自分の関心のあることばかり話したがる。逆に、自分の事が話題になるのを極力避けようとする。 (2)大げさな表現や大きなことを口にしたがる。…

ジョブズとソニー

前項「iPod touch VS PSP-2000」を書いたとき、スティーブ・ジョブズ氏とソニーの関係に興味を持った。そこで、スティーブ・ジョブズ氏の何冊かの伝記を中心にソニーとの接点を探ってみた。マッキントッシュにはソニーのディスクドライブが使われていた。 「…

iPod touch VS PSP-2000

巷では、アップルのiPod touchが大きな評判だ。なんでも、iPhoneから「電話と電子メールの機能」を抜いたものと報道されている。確かに、外見は驚くほど似ている。しかし、そのような報道はアップルとして心外のようである。CNET JapanのiPod touch、厚さ8mm…

パナソニック「愛情サイズ」ビデオカメラはブルーレイディスクに衝撃を与えるか?

「愛情サイズ」ビデオカメラ は SD メモリーカードを使ったフルハイビジョンビデオカメラだ。このカメラは家電業界にとって衝撃を与えることになりはしないかという記事を見つけた。ジェイスター株式会社代表取締役の豊崎禎久氏の「デジタルビデオカメラ市場…

個人情報が輸出される「フラット化する世界」

NHK スペシャル「人事も経理も中国へ」を見た。 製造業の分野では続々と生産拠点を中国へ移し、コストダウンを図ってきた日本企業。そして今、人事や経理などホワイトカラーの仕事までもが次々に中国へ移っている。大連や上海などの都市では、日本語を話せる…

災害と個人情報

今日、 9月1日は「防災の日」、1923年9月1日の関東大震災にちなんで作られた日だ。全国各地で避難訓練が行われている。地震のとき、お年寄りや病気で寝ている人の避難を地域の住人が力を合わせて助けることが重要だ。そのためには、その町にはどんな人が住ん…

ニュースがすべてボケになると、非常識なマスコミのみ生き残る

「総ツッコミ時代の原点はコント55号」 で、現代は総ツッコミ時代だと述べた。インターネットによって、人々が発言を始めると、そのネタにされるのがテレビで流されるニュースである。朝青龍も、さくらパパも、安倍首相もありとあらゆるものがネタにされる。…

「イノベーションのジレンマ」とソニー

ようやく、今話題の「イノベーションのジレンマ」(クレイトン・クリステンセン著/翔泳社)を読むことができた。 CNET Japanの記事「イノベーションのジレンマに陥る優良企業たち」によると本の中でChristensenは、競争力を維持し、顧客を重視し、研究開発へ…

映画盗撮防止法と国会質問

今日、8月30日より「 映画盗撮防止法」が施行される。これについては、すでに「著作権法の「非親告罪化」とアメリカ年次改革要望書」にこう触れた。 前項「オリジナルとメディア」で映画館盗撮防止法をとりあげたが、実はこの映画館盗撮防止法、国内の映画…

家内安全・家外安全(異文化文献録)

イギリス民話三匹のこぶた」(福音館書店版)は、わらの家・木の家・レンガ(石)の家を造った子豚の物語だ。わらの家や木の家を吹き飛ばす「狼の息」は、自然や犯罪の脅威ととらえることができる。すると日本の「木と紙で出来た家」は、西洋の「レンガで出来…

宇宙の創り方(異文化文献録)

帰りが遅くなって、満天の星空の中に自分がいることにふと気がついたとき、君たちはどんなことを考えるだろう。大宇宙の中のちっぽけな自分だろうか。地球に生まれ合わせた不思議さだろうか。人間はどこ(生前)から来てどこ(死後)へ行くのか。謎は深まる…

あそびのすすめ (異文化文献録)

All work and no play makes Jack a dull boy.「勉強ばかりで遊ばないと、ジャックは馬鹿になる」(奥津文夫ことわざの英語」講談社現代新書)このことわざを知って、日本には「遊び」を勧めることわざがないのに気がついた。日本では、「遊び」という言葉が…

「耕す文化」と「種まき文化」(異文化文献録)

「文化」という言葉くらい、わかったようでわからない言葉もない。あまりに幅広すぎて、漠然としているからだ。僕は「文化」とは「人間に関するすべて」だと考える。人間が生み出した「思想、道具、言葉」は、国により土地により当然異なる。それならば「文…

日本の正体(異文化文献録)

欧米人は、日本人の性格は謎だらけだと考える。(ジーラ・ジョンソン「アメリカ人の日本人観」サイマル出版会)心優しい民族だと思っても意外に残酷であったり、イエスといいながらノーだったり、まるで男を焦らす気まぐれな女のようだ。今回は「日本の正体…

青春とはなんだ?(異文化文献録)

青春時代が夢なんて、後からほのぼの思うもの 青春時代のまんなかは道に迷っているばかり…(阿久悠作詞「青春時代」)青春時代、楽しんでますか? でも、「青春」って何で「青い春」と書くのだろうか。そんなことを調べてみることにした。 まず、「青春」の…

時間が足りない(異文化文献録)

僕たちは、絶えず毎日の生活に追われている。学校に行き、会社に行き、食事をして、睡眠を取る。そして口にする言葉は、「時間がない」「暇がない」で、みんな忙しがっている。しかし、1日24時間は、古代から変わらないはずだ。なぜ、現代はそんなに「時間…

幸せになりたい(異文化文献録)

「ありがとうございました。幸せになります」(山口百恵「蒼い時」集英社)昔、こういって引退し、結婚した歌手がいた。彼女は幸福な結婚をしたという。「結婚は女の幸せ」という言葉もある。しかし、アメリカでは現在離婚率が50%に達しているという(NH…

学校なんて大嫌い(異文化文献録)

「学校なんて大嫌い みんなで命を削るから 先生はもっと嫌い 弱った心を踏みつけにするから」(堀尾輝久「教育入門」岩波新書)これはある中学生の遺書である。学校がつまらないと思ったことは誰でもあるはずだ。こんなときに、アメリカの学校では宿題も少な…

愛とLOVEの不思議な関係 (異文化文献録)

「やっぱり恋愛ってあるのねえ。そういう恋愛って、映画とかそういうのだけで、実際にはないと思っていたの。もしあったら、怖いと思ってたわ。なんだか、自分がなくなっちゃうみたいで」(山田太一「想い出づくり」大和書房) 愛ってなんだろう。「愛」はも…

テリヤキ・バーガーの思想(異文化文献録)

1960年代のマクドナルド首脳は「日本人は魚ばかりで肉を食べない」(当時のアメリカ人の常識!)から、まず日本人に「肉食」の習慣をつけなければと思い悩んでいた(ジョン・F・ラブ「マクドナルド」ダイヤモンド社)。現代のハンバーガーショップの盛況さ…

総ツッコミ時代の原点はコント55号

総ツッコミ時代とは 漫才にボケとツッコミがあることはご存知だろう。 ボケとツッコミ 2 名の演者は、ボケ役とツッコミ役と呼ばれる二つの役割に分けることができる。 ボケ役は話題の中で面白い事を言うことが期待される役割である。話題の中に明らかな間違…

アイボ版ロボット法考察

これは、トヨタにソニーのロボット技術を一部提供の記事で思い出した、「ロボット法考察」の採録である。 【Three principle of robotics・AIBOversion】「ロボット工学三原則・AIBO版」 AIBOを開発するにあたって、ソニーは、次のようなロボット三原則を定…