夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

マス・メディア

「WaiWai」「あるある」から見るメディア論

メディアは過去を隠したがる。 「WaiWai」は既に閉鎖しておりますが、過去の記事を転載しているサイトなどが判明すれば、事情を説明し、訂正や削除の要請を続けていきたいと思います。(再発防止へ体制強化 深刻な失態 教訓にします) 再発防止へ体制強…

毎日新聞の「WaiWai」騒動は、新聞の「あるある大事典」

「WaiWai」問題 今日7月20日の毎日新聞にこんな記事が掲載されていた。英文サイト出直します 経緯を報告しおわびします 毎日新聞社は英文サイト「毎日デイリーニューズ」上のコラム「WaiWai」に、極めて不適切な記事を掲載し続けていました。内部調査の結果…

地震とオリンピック

(1)メディアはネガティブを好む 「メディアは人間を幸せにしたか」や「メディアはやっぱり屈折する」で書いたことはメディアの特性を現している。発言される言葉のネガティブな部分を拡大して伝えていく傾向がある。(2)地震とオリンピックの共通点 中国…

メディアはやっぱり屈折する

「メディアは屈折する」で、僕は政治の世界で報道するそれぞれの国のメディアの動きを伝えたことがある。実は、ゲームの世界でもそれが起こっていることが明らかにされた。それは、「メタルギアソリッド4」についての小島秀夫監督の海外メディアのインタビュ…

メディアは人間を幸せにしたか(3)

(1)メディアは人を育てない 少子高齢化の時代の未来図に「介護ロボット」という奇妙な発想がある。確かに、メディアは人間の行動をサポートしてきた。そして、自律型2足ロボットは、このメディアの集大成として考えられることも可能かもしれない。だが、…

メディアは人間を幸せにしたか(2)

(1)オリンピック聖火リレー報道 現在、チベットの暴動から始まった中国の人権問題に対する批判から、聖火リレーに対しての妨害が続いている。確かに、この報道から現在の中国国内にうずもれている少数民族問題に世界の目を引いた点では、チベットの暴動報…

メディアは人間を幸せにしたか

(1)不安の麻痺化と他者への無関心 不安が毎日のニュース報道で日常化するとどうなるか。特に、最近では値上げや年金問題、後期高齢者医療制度などの日常生活への不安が次から次へと報道されている。そうなると社会全体に怒りや不満が充満する。簡単にキレる…

あってはならない事件が多すぎる

(1)なぜか似ているイージス艦衝突事故と土浦殺傷事件「警察は何をしているんだ」 土浦署に苦情殺到 捜査員8人を駅周辺に配置しながら金川容疑者の犯行を許した捜査について、茨城県警には24日朝から、「警察は何をしているんだ」「もっとしっかりしろ」…

コンテンツはコントロールできるか、そしてコンテンツは消耗するか

日経新聞に「有害サイト削除、民主が独自法案・プロバイダーに義務化」という記事があった 民主党は18歳未満の若年者が犯罪に巻き込まれるのを防ぐため、インターネット上の違法・有害サイトの削除をプロバイダーなどに義務付ける法案の国会提出に向け、党内…

ニュースが消える日

西田編集長の言葉 ニュースサイトでこんなタイトルを付けるのもなんだが、おそらくこの10年ほどでニュースの形が変わると思ってよいようだ。 きっかけはブログ・アワードで西田編集長の「ニュースサイトのページビュー(PV)よりブログのPV率が高いという話を…

ニュースがすべてボケになると、非常識なマスコミのみ生き残る

「総ツッコミ時代の原点はコント55号」 で、現代は総ツッコミ時代だと述べた。インターネットによって、人々が発言を始めると、そのネタにされるのがテレビで流されるニュースである。朝青龍も、さくらパパも、安倍首相もありとあらゆるものがネタにされる。…

安倍と小泉、メディア選挙の成功と失敗

参議院選挙で大敗した自民党の敗因は何か。それについては、メディアで様々に論議されているが、メディアの特性を利用した『小泉劇場』の選挙と比較したものはあまり無かった。期待された安倍首相と期待されなかった小泉元首相 「政界のプリンス」と言われた…

政治家の失言とマスコミの報道

どうも、安倍政権は大臣に恵まれないようだ。今度は久間防衛省大臣の発言だ。長崎出身であり、初代防衛省大臣という責務にありながらこの発言はいただけない。「その当時の日本は取られても何もする方法もないわけですから、私はその点は、原爆が落とされて…

メディアは屈折する

安倍首相の訪米は、日米の結束の固さを強調したものの、いわゆる「慰安婦問題」では、安倍首相の意図したこととは違ってきた。 これを報道で見てみよう。 慰安婦問題、首相が「責任感じる」と謝罪 安倍晋三首相は21日までに米ニューズウィーク誌のインタビ…

メディア革命

「10年後のテレビ」で起こる事態はまさにメディア革命とでも言うしかない。しかし、このような事態になるためには当然高いハードルがある。そこで、これからどうなっていけばこのハードルを乗り越えられることができるか考えて見る。「あるある」騒動がメデ…

10年後のテレビ

「ネット時代10年後、新聞とテレビはこうなる」(藤原治著・朝日新聞社)という本が出ていた。藤原氏は元電通総研の社長である。僕は、「5年後のテレビ」でテレビの未来を想像し、「インターネットはテレビ局の解体を加速するか」「ネットがテレビを放送する日…

メディア教徒たちへ

メディアは物事を噛み砕いてわかりやすくしようと努力する。それは当然なのだが、わかりやすいことというのは、わかりにくいことを省く行為なのだ。真実は、わかりやすいことの中よりわかりにくいことのほうに含まれることが多い。そして、伝えられる人間は…

メディアと沈黙の螺旋

今度は「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)で有名な丸山弁護士が東京都知事選に出馬するという(サンケイ新聞 )。宮城県元知事の浅野四郎氏に続いて、5人目の出馬だ。 選挙では後出しじゃんけんが有効である。というのは、メディアは新鮮なものしか興味…

インターネットはテレビ局の解体を加速するか

「インターネットは隕石である」と言ったのはソニーの出井元会長だった。インターネットは、恐竜を滅ぼした隕石のように、産業界の姿を変える。新ビジネスが出てくる一方で、適応できない会社は滅ぶだろう。さらにブロードバンドネットワークも出現する。我…

孤立するメディア・つながるメディア

メディアは本来、人間と人間をつなげる目的で作られた。ところがメディア自身の性質としては人間を孤立化に導いている。それは前々項の「平和だから命が軽い」に書いたことである。 すべてメディアに任せて人間が受動的になれば、人間は孤立化するのだ。その…

メディアが不安をあおる理由

(1)メディアは全体をまとめるのが苦手 柳沢発言の「産む機械」「2人が健全」や、村上被告の「聞いちゃった」発言、森元首相の「神の国」発言など言葉尻を捉えて報道する。(ムーブ2/1放送で政治家失言集をやっていたらしい >)「ねつ造の心理?退屈が怖い」で…

メディアは信じるものではない

以前書いていた 「メディアの法則」でこんなことを書いた。メディアは信じるものではなく比較するためにある。良書だけ読めばよい大人になるわけではないように、良質といわれるメディアでも比較するものがなければどこが良いのかわからない。さまざまなジャ…

技術の継承なくして優良なコンテンツは残せない

インターネットはテレビ局に何を望んでいるか。それはテレビ局が持っている、豊富なコンテンツだ。 しかし、最近のバラエティー番組、なぜかよく似ていないだろうか。10人近くのタレントをひな壇に乗せて、司会者がそのタレントたちとトークすると言う形だ…

無料の知識と有料の知識

インターネットが普及して、様々な分野で大きな影響を与えている。 たとえば、新聞メディアがそうだ。新聞はインターネットで新しいニュースを流している。しかも無料である。ニュースを報道するには、かなりなコストがかかる。そのコストは、新聞を購読して…

メディアとファンタージェン

「メディアが少子高齢化社会を作った」というと、おそらく批判の嵐になると思う。だが、「少子高齢化社会がメディアの発達を促した」というと、どうだろうか。なるほどと思うのではないだろうか。つまり、どちらにしてもメディアの発達と少子高齢化は不可分の…

メディアの望んだ世界

「メディア」は人間関係の煩わしさから逃れ、または現実の苦境から逃れさせる。それぞれの持つ「個性」という「とげ」を「メディア」という綿でくるんでいる。そのため、決して、他の人間を理解しようとはしないが、一方では他人に対し、「自分」を理解して…

メディアはなぜ孤立化を好むのか

前項、「脳化社会とWii」でとりあげたように、現代社会は都市化し、「脳化社会」となっている。人間と人間がこれほど密集した社会を築いている時代はないはずだ。だが、都市化すればするほど、「パーソナル」という名のもとに孤立化の道を進む。一見するとメ…