夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

現代日本人の心理

人はなぜ、ダークサイドに惹かれてしまうのか・2

ジェダイと執着「人はなぜ、ダークサイドに惹かれてしまうのか」で、ジョージ・ルーカスのアナキンが抱えている問題の根源は、執着を捨てられないことにある。(ジョージ・ルーカス「スター・ウォーズエピソードⅢシスの復讐」プログラムより)という言葉を引…

人はなぜ、ダークサイドに惹かれてしまうのか

これも一つのダーク・サイド この連日、タレントの自殺や事件が相次いだ。自殺した清水由貴子は、母親の重い介護を抱えていた。SMAPの草なぎ剛は、アルコールの力で公然わいせつ事件を起こした。どちらも、ごくまじめな誠実そうなタレントであった。決して、…

日本人がどんどんダメになる

立花隆氏の嘆き産経ニュースに「話の肖像画」というコラムがあり、評論家の立花隆氏の「日本が危ない」というインタビューがあった。【話の肖像画】日本が危ない! 「このままでは日本はダメになる」。時の権力や巨大組織に徹底した取材で立ち向かい、日本の…

ワイドショー化とは何か(ワイドショー化する日本・5)

ワイドショー化とは官僚主義(考えない人間)の蔓延今、日本中の人間は官僚主義が蔓延している。官僚主義とは、マートンによる「官僚制の逆機能」についての指摘は有名である。 規則万能(例:規則に無いから出来ないという杓子定規の対応)、責任回避・自己保…

振り込め詐欺の組織から見る「壊れる日本人」の縮図

「出し子」という名の派遣社員 NHKクローズアップ現代「振り込め詐欺 なぜ減らないのか」を見た。ATMのビデオ画像から切り出された手配写真の犯人は、「出し子」と呼ばれる現金を引き出す役の人間だ。毎日新聞の記事にこうある。 出し子の画像公開を巡…

壊れる日本人

タコの足と腐った饅頭 この数年の日本人の働き方がおかしい。前項「不満大国ニッポン」で思ったのは、日本人の誇りがどんどんなくなっているのではないかということだ。かつては、大多数が反対しても、勇気を持って発言すれば、少数でも賛同する人間がいた。…

テロとリセット

「テロリズムと神、幕僚長の奇妙な思想」の最後に人を裁くために、宗教や過去の都合のよい事実を並べ立て、一気に殲滅してしまおうとする「何でこんなになっちゃった」=現代社会はもうだめだから破壊して、新しい自分に都合よい社会を作ろうというテロリズム…

ショートカットな人生、ショートカットな社会

私達は、子供の頃から、ポイント主義で飼いならされていた。ポイントといっても、参考書に書いてある「試験に出る重要なポイント」のことである。すべてが、より簡単な方法、より楽な方法を求め、できるだけ手を抜いてきた。僕は、「メディアの望んだ世界」…

誰も責任を取らない国

ようやくWBCの監督が決まったようだ。巨人オーナー、原監督のWBC代表監督就任を了承 プロ野球の加藤良三コミッショナー(67)が28日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、読売巨人軍の滝鼻卓雄オーナー(69)に対し、来年3月の野球の国・地域…

マスコミと官僚、そして日本社会

前項「ブログ・ジャーナリズムは誕生するか」で学んだのは、本来、官僚主義を批判するべきマスコミ自身が、政治にすりより、官僚主義化する実態だった。もともと、内向きの思考を持っている日本人が自分の地位(既得権益)を守ることに必死になり、本来のジ…

考えること・考えないこと

前項「読売新聞「新聞が必要 90%」の謎」で明らかになったのは、考えない新聞記者が増えてきているという事実であった。「考える」というのは、集められた多くの素材をいったん、自分の頭の中に収め、その中から記者独自の熟成された文章を取り出すという行…

騒がれないと不安になる人たち

ロス疑惑の三浦被告が自殺した。こうして事件の真相は謎のままに終わった。だが、三浦被告は始めから真相を明らかにするつもりはなかったのではないか。解決してしまうと、自分のことを国民の頭の中に消え去ることを恐れて。ところで、このようなメディアを…

考えない人間と細民化

最近「考えない人間」をテーマにして、考えているが、人間である以上、考えない人間というのはありえない。ところが、なぜか「考えない人間」が増えていると考えざるを得ないのだ。ぼくは、「なぜ、考えない人間が増えてきたのか」のコメントでこう書いた。…

iPhoneを発想できなかった日本

なぜか似ているアイデアテレビのWii化? フォトレポート:[CEATEC JAPAN]ジェスチャー操作、ワイヤレスHDで垣間見えた未来で、現在CEATEC JAPANで家電の未来が展示されているという。 パナソニックブースでは、未来型のインターフェースを数多く出展。その中…

先のことを考えられない人たち

リーマン・ブラザーズ破綻とサブプライムローン 最近、国の内外をにぎわしている事件がある。「リーマン・ブラザーズ破綻」と「汚染米騒動」だ。この2つ、まったく違う問題なのに、当事者の発想には共通点がある。どちらも、これから先のことを考えられない…

まじめに働く時代は終わったのか

ぼくは前項「私たちには妄想が欠けている」で、ユニークな商品が登場する理由のひとつに、ビジョンを掲げて邁進する「バカ者」の存在が必要だと説いた。しかし、私たちは、こんな「バカ者」は資金のある会社のトップにある特権だと考えていないか。それは成…

忙しいことはそんなによいことか

VTR手法を持ち込んだ24時間テレビ 日本テレビの24時間テレビを見ていると、それぞれのコーナーの終わりにクライマックスが来るように、すべてのコーナーができていることに気づかされる。たとえば、マラソンがそうだ。あらかじめ、時間内に到着されるように…

右肩上がり信仰をやめよ

すべての偽装は右肩上がりから来ている あいかわらず絶えない食品偽装問題。ぼくは、「もったいない」と食品偽装で、作りすぎて売れないよりも、売れるはずなのに数が足らないのを恐れる。そのことはライバルメーカーの売り上げを増やすことになる。そのため…

「誰でも良かった」犯人は、誰でもなかったその他大勢の一人

6月8日の日曜日、歩行者天国の秋葉原で白昼堂々と通り魔殺人が行われた。(GIGAZINEなど)彼は25歳、派遣社員として自動車工場で働いていたという。しかし、派遣社員というのは微妙な職業である。社員ならば、その会社に所属することで、少なくとも自分は「何…

メディアは人間を幸せにしたか(3)

(1)メディアは人を育てない 少子高齢化の時代の未来図に「介護ロボット」という奇妙な発想がある。確かに、メディアは人間の行動をサポートしてきた。そして、自律型2足ロボットは、このメディアの集大成として考えられることも可能かもしれない。だが、…

メディアは人間を幸せにしたか

(1)不安の麻痺化と他者への無関心 不安が毎日のニュース報道で日常化するとどうなるか。特に、最近では値上げや年金問題、後期高齢者医療制度などの日常生活への不安が次から次へと報道されている。そうなると社会全体に怒りや不満が充満する。簡単にキレる…

偽装大国ニッポン

マクドナルドの店長が管理職でないという裁判が結審した。月137時間という、残業時間にもかかわらず、管理職ということで、残業代が支払われなかったという。このような裁判は、コナカ以来である。朝日新聞では、 判決は、管理監督者には重要な職務と権限が…

「偽り」の風景

「偽」の字が今年の一字に選ばれた。「朝日小学生新聞」では 今年1年を表す漢字決まる「偽」(2007年12月13日付 朝日小学生新聞) 今年1年を漢字で表すと「偽」——。日本漢字能力検定協会(本部・京都市下京区)が全国からつのった「今年の漢字」が12日、清…

ケータイホームレス・さまよえる日本人論(4)

二枚のグラフと国の誇りこのグラフを見てもらいたい。これはサミュエル・ハチントンの「分断されるアメリカ」( 鈴木主税 (訳)/集英社)に掲げられた「国への誇りと神の重要性」と題されたグラフである。 日本の位置がかなり下であることにお気づきだろうか。…

ケータイホームレス・さまよえる日本人論(3)

「日本沈没」の結論 渡老人によれば過去の栄光にしがみつく「つまらん民族」になるか、明日の世界の「おとな民族」になれるチャンスだという。第二部ではこの二つの考え方が中心となる。 一つは、日本人には国土という集約されたよりどころが必要だとする中…

ケータイホームレス・さまよえる日本人論(2)

「日本沈没」とさまよえる日本人最近、昭和30年代をテーマにした「ALWAYS三丁目の夕日」がヒットした。団塊の世代が自分の子供時代を懐かしむ姿が映画館の中で見られた。そこには、彼らの「ホーム」があった。登場人物が戦争の影を引きずっていたのが印象的…

ケータイホームレス・さまよえる日本人論(1)

今回は、いささかテーマが大きいので、数回にわたってお送りする。ネカフェ難民と日雇い労働者ネカフェ難民も、ケータイは必需品である。ケータイさえあれば派遣会社からの連絡も簡単だ。ネットカフェ難民 ネットカフェ難民の派遣労働者として働くことに欠か…

無謀な野望のナンバーワンか、負け犬の遠吠えのオンリーワンか、あなたはどちらを目指す?

「 ALWAYS続・三丁目の夕日 」 映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を見てこんなことを考えた。主人公の一人、茶川竜之介は、芥川賞を狙って小説を書くが、落ちてしまう。しかし、その小説が雑誌に載ったことで家族の絆を取り戻す。小説を書いている茶川にとっ…

家内安全・家外安全(異文化文献録)

イギリス民話三匹のこぶた」(福音館書店版)は、わらの家・木の家・レンガ(石)の家を造った子豚の物語だ。わらの家や木の家を吹き飛ばす「狼の息」は、自然や犯罪の脅威ととらえることができる。すると日本の「木と紙で出来た家」は、西洋の「レンガで出来…

「耕す文化」と「種まき文化」(異文化文献録)

「文化」という言葉くらい、わかったようでわからない言葉もない。あまりに幅広すぎて、漠然としているからだ。僕は「文化」とは「人間に関するすべて」だと考える。人間が生み出した「思想、道具、言葉」は、国により土地により当然異なる。それならば「文…