夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

2011-01-01から1年間の記事一覧

追悼・2015年を目前に亡くなったスティーブ・ジョブズ氏(ホームサーバの戦い・第99章)

2015年はアップルをデジタル時代の覇者にする年スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった。Apple共同創業者で会長のSteve Jobs氏が死去したことが米国時間10月5日のAppleの発表から明らかになった。56歳。 Appleが掲載するJobs氏の経歴によると、Appleの会長であ…

オーダーメイドできる通信端末〜どこでもテレビ

通信端末というと、どうしてもケータイやスマホの延長だと考えてしまう。でも、ユーザー・エクスペリエンスの時代(ホームサーバの戦い・第98章) でも引用した久夛良木健氏のアイデアはそれを超えている。僕は、久夛良木氏は、クラウドについてどう考えていた…

ユーザー・エクスペリエンスの時代(ホームサーバの戦い・第98章)

単品売り家電の時代は終わった日経ビジネス9月26日号 に「家電ニッポン 最後の戦い」という特集があった。 シャープの社長がこんなことを言う。「液晶テレビなんてこんなにくだらないビジネスはない」。 シャープの片山幹雄社長が意外な言葉を口にしたのは、…

文明の進化と人間の退化

前項「宇宙戦争」と「日本の自殺」で考えたのは、19世紀に書かれた「宇宙戦争」よりも、現代人は文明の進化によって、より楽に生きやすくなったかという疑問である。むしろ、文明が進化すればするほど、ますます人間が退化しているという現実があるのではな…

「宇宙戦争」と「日本の自殺」

薬は毒の一部であることを忘れていないかで、僕は映画「宇宙戦争」の話をした。それ以来、僕は、原作の「宇宙戦争」(H.G.ウェルズ著/雨沢泰訳/偕成社文庫)を読み始めた。火星人たちの圧倒的な科学力・軍事力の前に、地球人たちは逃げ惑った。主人公の「私」…

震災が起ころうと起こるまいと、変化が運命づけられた年(現実がひっくり返る年・6)

僕は、1月10日の[お題]大予想「現実がひっくり返る年」以来、今年2011年は、今まで当たり前だと思っていたことが逆転する年だと考えている。「現実がひっくり返る年」シリーズから、それらを引用してみよう。 2011年1月今、起きている事態は、このような過去…

例えば雑誌のように

昨日、翼のミーティングが開かれた。そこで、オピニオンの確立ということがテーマになった。翼が単なるブログの集まりだったら、そこまでする必要はない。翼としての特色を持たせ、PVを稼ぐためには、ある方向性が必要になる。僕は、「例えば雑誌のような役…

情報難民を作ってきた日本人の空気

何が正しいかわからない前項「脱原発がなぜ脱福島になってしまうのか」で、福島の花火騒動を取り上げたが、それについて、主催者側の反省の記事があった。会談後、インタビューで中止を判断した是非を繰り返し問われた萩野市長は、何度も答えに詰まり、最後…

脱原発がなぜ脱福島になってしまうのか

福島の花火騒動愛知県でこんなニュースがあった。福島の花火、苦情で打ち上げず 愛知・日進市の祭り2011.9.19 13:44 愛知県日進市で18日夜行われた花火大会で、放射性物質の拡散を心配する苦情を受けた実行委員会が福島県で製造された花火の打ち上げを中止…

薬は毒の一部であることを忘れていないか

映画「宇宙戦争」から(ネタバレあり)録りためていたビデオからスピルバーグの「宇宙戦争」を見た。圧倒的な火星人の猛攻の前に地球人たちはなすすべを知らない。結論として、彼らを倒したのは人間の武器や策略ではなく、太古に造物主が創造した微生物であっ…

3DSはソフトに、VITAはネットに力を注ぐ理由(ホームサーバの戦い・第97章)

3DS拡張パッドの謎9月15日以後の東京ゲームショウを前にして、任天堂とSCEのカンファレンスは終わった。両社のこれからのゲームの未来の取り組みについて、ますます違いが明確になった。任天堂は、3DSの1万円値下げという、近来にない思い切った政策をとり、…

個性が消えつつある日本

全員集合を再び作る人間はいない前項「もともとテレビとは」でテーマにしたのは、現在、日本ではタブーとされている「いかがわしく、危ない」部分が消えつつあるということだ。他の番組と差別化するためには、これこそが、その番組の個性なのだ。 例えば、「…

もともとテレビとは

もともとテレビとは、いかがわしく、危なく、くだらないものだ。もちろん、テレビ関係者は、もっと頭を使い、コストをかけて、手間をかければ、優れた番組ができるのは知っている。しかし、視聴率と優れた番組は連動しない。そうなると、できるだけコストが…

日本人の世界は「空気」でできている

前項「テレビメモ「怪獣」と「我慢」(3)雑感・「我慢」編」で、考えたのは、日本では「我慢」と「空気」が密接に結びついていることだった。日本は縦割り社会であらゆるジャンルでタコツボ化しており、それぞれ違った空気を持っている。したがって、派遣社員…

テレビメモ「怪獣」と「我慢」(3)雑感・「我慢」編

「我慢」は日本人の美徳かNHKで「セカイでニホンGO!」という番組の、「ニホンの大切なことは怪獣から教わった」で放送されたもう一つのことは、「我慢」という言葉である。取り上げられたニューヨーク・タイムズの記事では、1995年の大地震の時、神戸港は壊…

テレビメモ「怪獣」と「我慢」(2)雑感・「怪獣」編

怪獣は外国人?テレビメモ「怪獣」と「我慢」の中で、「怪獣」の正体として興味深い話が出てきた。たとえば、飯島敏宏氏の証言。飯島 いわゆる軍国少年として育ってきて、本当に“井の中の蛙、大海を知らず”極端に狭い世界で生きてきたのが、いっぺんにパーッ…

テレビと記憶

ドナルド・キーン氏のエントリーのPVが伸びた!この二三日、ドナルド・キーン氏は日本人の何に感動したのか(1) のPVが急速に伸びている。Google analyticsによれば、8月31日は40PV、9月1日は2511PV、9月2日は211PVとなっている。このエントリー全体のPVが、38…

テレビメモ「怪獣」と「我慢」

NHKセカイでニホンGO!から9月1日、NHKで「セカイでニホンGO!」という番組の、「ニホンの大切なことは怪獣から教わった」という回は、最近僕が考えていることに合致した興味深い内容だったので書き起こしてみた。番組の解説として人生で大切なことは怪獣から…

日本人は考えるようになったのか

「当事者性vsないものねだり論者」そもそも、僕は現代日本人の特徴を「三ない主義」ととらえている。詳しくは、現代日本人の精神の貧困「三ない主義」で書いたように、「対話がない」「考えない」「希望がない」のことだ。特に、「考えない人」というのは深…

ブログは言葉の旅

僕はいつも、本や資料を読むとき、気にかけるのは作者の生の言葉だ。一ブロガーの感想など、たちまちどこかに消えてしまう。だから、映画を紹介する時も、監督の言葉をパンフレットから拾ってくる。その本の中で、作者が一番言いたかった言葉を見つけ出し、…

ジョブズCEO辞任記念、改めて読むジョブズストーリー

スティーブ・ジョブズ氏がCEOを辞任し、アップルの会長になることが決定した。アップルは、ジョブズ氏というカリスマ経営を離れ、グループ経営になるとうわさされている。したがって、今までのようにジョブズ=アップルという表現ではアップルを表現できなく…

島田紳助引退でテレビの笑いが変わるか

島田紳助はテレビ界へのツッコミである僕は、「おバカ」の時代でこんな言葉を引用した。「バカから賢い人まで一斉に出られるクイズ番組ってあまりないよね。そういう人間を集めてテストでチーム分けをし、階段席に並べて、早押しクイズとかやったら面白いん…

ブログ・ジャーナリズムは誕生するか(2)

パブリックジャーナリストとブログ・ジャーナリズム今回のエントリーは、ブログ・ジャーナリズムは誕生するかの続編。翼では、現在、片岡麻実氏の「パブリックジャーナリストはブロガーズネットワーク翼でよみがえるのか」について、議論されているが、そも…

なぜ、日本のテレビは貧しくなったか

ビートたけしがフジテレビの韓流批判を批判東京スポーツで、タレントのビートたけし氏が、こんなことを書いたそうだ。ツィッターっていえば、高岡蒼甫(29)ってのが韓流ばかり流すフジテレビを見ないって、批判したって。韓流ばかり放送するったって、それで…

自ら、ニュースソースを狭めるべきではない

地デジ化以後、テレビから離れた人もいる。ネットで分かるから新聞を読まないという人もいる。もちろん、その行為は本人の決心であり、別に批判するべきことではない。しかし、いくらマスコミは消滅するからといって、耳目を閉じていいのだろうか。むしろ、…

検証することは、自分の頭で考えること

検証とは事実を確かめることである。前項「検証なきメディアは価値がない(マスメディアは人から腐る・2) 」で、考えた「検証」はそう難しいことではない。ようするに、自分の頭で考えよということだ。疑問があったら自分で調べればよい。「検証-Wikipedia」…

検証なきメディアは価値がない(マスメディアは人から腐る・2)

ネット劣化は検証しない人が作る今回のエントリーは、久々にマスメディアは人から腐るの続き。このエントリーが、佐々木氏のツィートから始まったのと同様に、前項「佐々木氏のRTの誤解の構造」の印象から始めよう。この佐々木氏への反論は、リンク先も読ま…

佐々木氏のRTの誤解の構造

もともとは、こんなツィートだった。政治記者が報じない方が法案はまとまるのではないか、と。「政治不信拡大の共犯者に私たちはなってはいけない」と毎日新聞論説副委員長。おっしゃる通り。/通る法案、通らぬ法案=与良正男 http://j.mp/pNfNuFhttp://mob…

ハリー・ポッターから見る組織論(ネタバレあり)

ハリー・ポッターの話を続ける。前項「ヴォルデモート=ダース・ベイダー論(ネタバレあり) 」でこんな言葉を引用した。「しかも、ハリー、あの者の知識は、情けないほど不完全なままじゃった! ヴォルデモートは、自らが価値を認めぬものに関して理解しようと…

ヴォルデモート=ダース・ベイダー論(ネタバレあり)

ヴォルデモートとダース・ベイダーの名前の意味ハリーポッターシリーズ最終作「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2 」を見てきた。この「死の秘宝」では、主人公ハリー・ポッターは宿敵ヴォルデモートとの最終決戦となる。僕は、かつて「セフィロス=ダース・ベ…