夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

テレビ

日本にジャーナリズムが育たない理由

報道しないニュースが多すぎる たとえば、今回の毎日新聞の「WaiWai」問題がそうだ。7月20日に「おわび」が載っただけで、他の新聞は上っ面をなぞっただけ。インターネットを持ってない読者には、何があったかすらもわからない。 ぼくのエントリーでもまと…

捏造はなぜ止まらない?

テレビの演出が捏造に変わるとき 「ねつ造の心理?退屈が怖い」でぼくは、今野勉氏の書いた「テレビの嘘を見破る」(新潮選書) を引用した。ある釣り好きな作家が、某国の幻の魚に挑むつり紀行番組です。幻の魚といわれるだけであって、なかなか釣れません。滞…

毎日新聞の「WaiWai」騒動は、新聞の「あるある大事典」2(佐々木氏のエントリーを分析する)

CNET Japanのαブロガー、元毎日新聞記者の佐々木俊尚氏のエントリー「毎日新聞社内で何が起きているのか(上)」が載っていた。そこで、毎日新聞の「WaiWai」騒動は、新聞の「あるある大事典」に続いて、再び「あるある大事典Ⅱ調査報告書」と比較してみた。…

究極のデジタルテレビ

究極のクイズ番組 前項「デジタル化は避けられなかったのか」を考えた時、デジタルテレビの究極な姿を思いついた。もともと、「放送=送りっぱなし」であった、一方的な伝達システムがインタラクティブになることである。受身で見ていた視聴者が積極的にテレ…

デジタル化は避けられなかったのか

歴史の大きなうねり 最近の一連のエントリー、「2011年テレビ滅亡論」「2011年問題の後に2012年問題もある地デジのトラブル」「誰も語らない地デジの歴史」などを読んで、ぼくをデジタル批判派のようにとられている人もいるかもしれない。しかし、ぼくの視点…

誰も語らない地デジの歴史

バラバラな放送規格 これは世界のデジタルテレビの分布図である。 国別の規格の採用状況(凡例最下の紫色は複数の規格の検討中または採用を表す) DVBDigital Video Broadcasting。欧州に於いて開発され、多くの国で採用されている。衛星用(DVB-S/S2)、ケ…

「テレビがなくては生きてはいけない人」のために

前項「2011年問題の後に2012年問題もある地デジのトラブル」で、はからずも、コメント欄で「普通人の我々はアナログ波終了とともにDVDモニターとして細々とTVを利用していく」と答えた、kendjiさんと、「普通人はテレビが無いと生活できない」というkirifue…

2011年問題の後に2012年問題もある地デジのトラブル

東京スカイツリー2012年春運用開始 2012年に墨田区に完成する東京スカイツリー、その目的は、地上波デジタル放送と東京スカイツリーの役割 関東地方の地上デジタル放送は2003年12月より放送が開始されておりますが、都心部に林立する200m級超高層…

日本人はテレビを捨てられるか

「2011年テレビ滅亡論」の自己分析 前項「2011年テレビ滅亡論」の発端は、小寺信良氏の「アナログ放送をやめたフィンランド人がテレビを大量に捨てる」という池田信夫氏のブログ「地デジの非常識」からであった。(なお、小寺氏は、MIAUアンケートとフィンラ…

2011年テレビ滅亡論

始まったアナログテレビのアナログ表示 アナログ停波まで3年に迫った2008年7月24日、NHKや民放で「アナログ」の表示が始まる。地デジまで3年、「アナログ」ロゴ放映開始 NHKは24日から、アナログの総合・教育テレビの画面右上に「アナログ」のロ…

毎日新聞の「WaiWai」騒動は、新聞の「あるある大事典」

「WaiWai」問題 今日7月20日の毎日新聞にこんな記事が掲載されていた。英文サイト出直します 経緯を報告しおわびします 毎日新聞社は英文サイト「毎日デイリーニューズ」上のコラム「WaiWai」に、極めて不適切な記事を掲載し続けていました。内部調査の結果…

「おバカ」の時代

(1)クイズと「おバカ」今年のバラエティー番組、なぜかクイズ番組が花盛りだ。週刊プレイボーイ4/7号の記事にタレント争奪戦は? 珍回答の“仕込み”は? ブームはいつまで?… 4月から週28本!! テレビ業界「クイズ番組バブル」の“おバカ”な裏側という記事…

メディアは夢の箱か、パンドラの箱か

ここ一連の記事「メディアは人間を幸せにしたか」や「この国には希望だけがない」などは、最近のニュースメディアの特徴が人々に不安を持たせる記事ばかりであることに対して、もっとメディアには夢や希望を語ってもらいたいと思って書いている。 僕は、「テ…

日本のテレビはもうダメらしい

IT mediaにこんな記事が載っていた。「正直、テレビはもうダメかもしれん」映像系アナリストの小寺信良氏の記事だ。 番組二次利用に関する窓口権に関する議論の中で、日本映像事業協同組合 理事長の澤田隆治氏が、「最近では放送局自身が制作子会社を作り、…

テレビ最悪の日

今年のCESのテレビたちは最悪の日を迎えたようだ。CNET Japanの「米ギズモードのスタッフ、いたずらでCESの出入りが禁止に」によると、 Gizmodogate事件(Gizmodoが2008 International CESの会場で、TV-B-Goneを使いながらデモンストレーション中の薄型テレ…

家電・コンピュータ業界がコンテンツの囲い込みを急ぐわけ

メーカーのコンテンツ争いCES で、映画などのコンテンツをめぐって提携が続いている。 松下電器=Googleインターネット対応プラズマテレビに、動画共有サイト「YouTube」とウェブアルバム「Picasa」にアクセスできる機能を搭載することを発表した。 アップル=…

未来のテレビ、これからどうなると思いますか?

プラズマや液晶などの薄型テレビや地上デジタルの普及など、テレビの環境は大きく変わりつつある。しかし、一方的に流される放送局の姿勢は変わりそうにない。そこで、もっと魅力的なテレビにするための提案をしてみたい。未来にはこんなテレビが普及する!?i…

ニュースがすべてボケになると、非常識なマスコミのみ生き残る

「総ツッコミ時代の原点はコント55号」 で、現代は総ツッコミ時代だと述べた。インターネットによって、人々が発言を始めると、そのネタにされるのがテレビで流されるニュースである。朝青龍も、さくらパパも、安倍首相もありとあらゆるものがネタにされる。…

コピーワンス問題からほの見える日米のテレビと映画の立場

CNET Japan「番組のコピー、9回まで容認 デジタル放送審議会専門委」によると、 情報通信審議会(総務省の諮問機関)の専門委員会は12日、現在は1回しかできないデジタル放送のテレビ番組のコピーを9回まで可能にする制限緩和実施でほぼ一致した。とあ…

薄型テレビの次に来るもの

壁掛けテレビシャープが壁掛けテレビを開発することを発表した。シャープは、年内にも商品化が予定されている有機EL(エレクトロルミネッセンス)テレビの対抗製品として、リビングでの壁掛け設置を可能にする超薄・超軽量液晶テレビを開発することを決め…

グーグル包囲網がネットとテレビの融合を促進する

朝日の4/16日版「反グーグル包囲網 米メディアがライバルと提携」「グーグルは著作権者の収入源を奪っている」 マイクロソフトの顧問弁護士トーマス・ルービン氏は3月6日、米出版社協会での講演で、グーグルの「著作権保護への無頓着な態度」を痛烈に…

テレビの犯人探しと現実の犯人探し

あるあるの検証番組で苦情のメールが殺到しているらしい。 「関テレの検証番組に苦情電話345件」(読売新聞)「なぜ、出演した制作スタッフの顔を隠すのか」などと検証番組の制作手法を批判する意見が多く、「社長が取締役にとどまるのはおかしい」という声…

テレビが作った「考えない人」

前項「テレビ局は永遠に間違え続けるのか」のテレビマンって、実は私たち、視聴者自身に重なっていないだろうか。テレビに真実を求める一方、本当に真実かどうか確かめもしない。(事実・真実・知識への安易な取り組み ) テレビに出た科学者を簡単に信じてし…

テレビ局は永遠に間違え続けるのか

『私たちは何を間違えたのか 検証・発掘!あるある大事典』を見た。確かに、ここではこのようにして番組は捏造されてきたという話は出た。だが、現場のディレクターの証言は「面白くするため」であり、上の担当プロデューサーの証言にはチェックしようという…

モノ作りの喜びを失ったテレビ局

関西テレビに総務大臣から警告を出した。 総務相は同日の閣議後の記者会見で「公共の電波を使用する放送で、長期間にわたり事実と異なる放送が行われたことは極めて遺憾」と述べた。 同省は、同社が捏造番組を繰り返し放送し、放送メディアに対する視聴者の…

メディア革命

「10年後のテレビ」で起こる事態はまさにメディア革命とでも言うしかない。しかし、このような事態になるためには当然高いハードルがある。そこで、これからどうなっていけばこのハードルを乗り越えられることができるか考えて見る。「あるある」騒動がメデ…

10年後のテレビ

「ネット時代10年後、新聞とテレビはこうなる」(藤原治著・朝日新聞社)という本が出ていた。藤原氏は元電通総研の社長である。僕は、「5年後のテレビ」でテレビの未来を想像し、「インターネットはテレビ局の解体を加速するか」「ネットがテレビを放送する日…

テレビ局の感覚、視聴者の感覚

関西テレビが民放連から活動停止処分にされた。 さらに、読売新聞によると外部調査報告書が23日に発表されたがそれに対し、関西テレビが反論したとも言う。 外部調査委が指摘した16件の「捏造」「不適切」番組の中で、10件について「放送法の目的に照ら…

ネットがテレビを放送する日

あらかじめ、告白しておくが、このタイトルは、「ネットがテレビを飲み込む日」のパクリである。 よくネットとテレビが戦っているといわれるが、「ネットと放送の新時代」でパートナーとしてYouTubeにアメリカのテレビ局が並んだのを見たとき、テレビはネッ…

放送記念日に考えた

3 月22日は放送記念日だという。 あらためて「放送」とは何かを考えた。 放送は暇つぶし 放送は恥知らず 放送は覗き屋 放送は嘘つき 放送はおしゃべり 放送は私たち